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【富山県】デザインスキルアップ講座 前半を終えて

2023年8月から、複業人材としてデザインアドバイザー業務を行う。

役場さんとの議論の中で、日常業務でチラシを多く作る職員さん向けに
デザインの講座を行うのはどうか
というお話になった。

3ヶ月経過し、オリエンテーションから第1回〜第4回まで実施。
振り返ってここまでどうだったかと考えると
手探り・試行錯誤 と言う感じだったと思う。

↓オンライン開催
オリエンテーション
第1回 グループワーク / 講義 デザインの基礎
第2回 グループワーク / 講義 レイアウト・余白の基礎
第3回 グループワーク / 講義 ターゲットと装飾 基礎編
第4回 各自作業 / 講義 ターゲットと装飾 実践編


オリエンテーションの際 投影したスライドの一部


オリエンテーションの際 投影したスライドの一部


開始直後にいただいていたアンケート

「作れば作るほどテキスト量が増える」
「他者にフィードバックをもらうが結局見辛くなる」
「入れたい要素が膨れ上がって、キツキツな資料になる」
「レイアウトの型はあるか」
「目を引くチラシを作りたい」
「目立たせようとすると他とのバランスがうまくいかない」
「適切な原稿量とは?」


土台となる基礎ポイント

□ 構築がカギ 逆戻りしない
□ スケジュールはどうか?
□ 修正は自分がリードする
□ 読み手になってみる
□ レイアウト=信頼
□ 無意味な要素配置はしない。何を減らせるか?
□ 優先順位はどうか?
□ 誰に向けた訴求か?制作の目的は何か?

上記は、開始当初「?」と思っていた受講者の皆さんも
第4回くらいになれば、すっかり共通認識・共通言語になっていたと思う。
ありえないと思われていたことでも、重要性を伝え続けることが大事だとわかった。


講座内で使用したスライド


最初の壁


私が感じていた最初の壁は、デザインの専門用語や着眼点、アイデアの想起方法など
私たちデザイナーが息をするように行っていることを改めて言語化すること
専門外の一般の方が見聞きしてもわかるように言葉を紡いでいくこと
 だった。
これは慣れるまで結構苦しかった。
デザイナー養成講座であれば、専門用語など私たちの常識を積極的にお伝えする方が良いのだろうが、今回はそうではない。
この表現や言葉選びで理解してもらえるか考えてしまった。


グループワークで行ったこと


受講者同士で日常業務で発生しているデザインの課題や悩みを共有。
その後、各自でゴールを設定し、スケジュールを組み、制作を進める。
各自が必要だと感じた時に私へお声がけいただき、赤入れ・フィードバックを行う。
業務で発生したチラシやご案内も、一人一人に現状を確認し赤入れ・フィードバックを行う。
私が代わりに作ってしまえば早いのかもしれないが、時間がかかってもご自身の手で手がけること
悩み、考え抜く機会を大切にした。


講座内で使用したスライド


なぜ今回のアドバイザー業務にジョインしたか


デザインに課題を持っている方の生の声を知りたかった と言うことが大きかったかもしれない。
デザイナーが世の中にできることは何か、役割は何かは常に考えていて
私の大きな関心ごとではあったのだが
解像度高く、温度感高く知る機会はあまり無いと感じていた。
今回の内容ならと思い、手を上げた。



どんな内容でも、新しく何かを始めることは、本当に苦しい。
何がフィットするか、何が正しいのかは誰にもわからない。
そんな中でも、チームで話し合い、仮説を立て実行してきた。
私は実際に手を動かしながら実感を得るタイプなので
今回の定期講座の開催は、自分に合っていたと思う。

何が正しかったのかはわからない。
ただ、受講者の皆さんの熱心さと成長のスピードが素晴らしかった。
受講者の皆さんの心境や行動に変化が出たことは事実。
これ以上の喜びはないと思う。


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