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映画感想

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映画をあまり見ないけど内容は知りたい、と思う人にわかりやすく見所を伝えられるように書いています。 最低でも1ヶ月に1記事書いています。
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2020年12月の記事一覧

自分探しの青春『レディ・バード』

自分探しの青春『レディ・バード』

 女優でもあるグレタ・ガーウィグの初監督兼脚本作品です。
 グレタ・ガーウィグと、本作『レディ・バード』の主人公クリスティーンと、2012年にグレタが脚本と主演を務めた「フランシス・ハ」の主人公フランシスは共通点があって、グレタと同じように出身地がカリフォルニア州サクラメントでニューヨークへ上京するという設定になってるんですね。

グレタ・ガーウィグの生い立ち

カリフォルニア州サクラメントで看護

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『フランシス・ハ』

『フランシス・ハ』

 本作は、映画監督・女優・脚本家と多彩な活躍をし、マンブルコア映画に携わって来たグレタ・ガーウィグが主演・脚本です。
 『フランシス・ハ』も若い白人の中産階級の日常や人間関係をテーマにした自主製作の(商業作品ではなく、自己資金や学生などサークルが自主製作した作品)マンブルコア映画の様に、低予算で作成され2012年の米国で小規模に公開されていました。

 内容はというと、2000年代初頭の現代のニュ

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『キング・オブ・デストロイヤー』

『キング・オブ・デストロイヤー』

 前作「コナン・ザ・グレート」との大きな違いですが、情事の場面は一切ありません。 前作の「コナン・ザ・グレート」(1982公開)が、コナンの生い立ちから恋人ヴァレリアの死を含めた残酷で悲劇的な情け容赦ないストーリー展開の重厚なファンタジーだったのに対して、一層シュワルツェネッガーが筋肉を増し残酷で悲劇的な描写を抑えて敷居を低く架空っぽさを増した続編ファンタジーが本作『キング・オブ・デストロイヤー』

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『アダムズ・アップル』

『アダムズ・アップル』

人生の中盤に差し掛かりつつある、少し道を誤ったビジュアル的にも冴えない中年男女達が主な登場人物です。更生施設兼協会には、補導役兼牧師のイヴァンを筆頭に仮出所者のアダム達3人という、牧師含めて相当に迷える仔羊達で溢れます。
 哀れな仔羊達は、更生して人生を再出発できるのでしょうか。
 神の奇跡でも起きない限り無理なんじゃないの?って思いながら見ました。

原題『Adams æbler』(2005年公

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