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本屋さんになりたい
本屋さんになりたい。
気持ちだけが先走ってしまっているかもしれないけれど。
心が沈んで落ち込んでいても、本を嫌いになることはなかった。本はすぐそばにいて、温かくゆっくりとなぐさめてくれて。
うまく働くことができなくて、どうしようもなくなったときに残されていた選択肢が本屋さんだった。
本が好きだ。
それでも、好きだから、これまでは本に携わることからは遠ざかって仕事をしていた。仕事にした途端に、本のことが嫌いになることを怖がって。
でも、嫌いになるはずがない。わたしはずっと本が好き、という気持ちが変わらない自信がある。本のことで苦労することがあっても、大好きな本のことなら乗り越えられる。
いまさら、好きを仕事にすることは甘いだろうか。甘い、だなんて思っていない。本が手元から離れていくことは寂しいし、忙しさのせいで本が読めないこともあるだろう。本当に売れるのか、食べていけるのか、不安はある。それでも。
それでも、という気持ちが強く勝っている。
本屋さんになりたい。
この思いをずっと持っていられるように、どきどきして抑えられない気持ちがあることを忘れないように、これから大変な準備をしていきたい。