タコウェンズデー
”Taco Tuesday”という言葉をご存じだろうか。
アメリカなどでは火曜日にタコスを食べるという習慣があるらしい。
この頃よく見る某料理系レトロYouTuberさんの影響で一人でタコパをしている。
日本食では味わえないあのスパイシーで爽やかな味はたちまち全ての悩みを吹き飛ばす。
そう、だがそれも一瞬のことである。
「あたしは学校に一秒も行かず、家でタコスをほおばる愚か者だ」という思考はすぐに脳みそへ帰宅してくるのだ。
今日も何もしなかった。何もできなかった。三か月後の院試はもう目の前だというのに。
しかし、できなかったことへの執着はいつでもこちらを向いている。
学校に行こうと行くまいと、自分の無力感はなぜか消えない。
わたしの大好きな噺家の柳亭小痴楽さんがこの前テレビでこんなこと言っていた。
なるほどねぇと思った。隣の芝は見れば見るほど鮮やかな色をしているだろう。
今までの人生出来ていなかったのだからできなくて当たり前なのだ。
今日一日をとっても、できなかったことだけの日なんてないだろう。
できたことへ思いを馳せるのだ。
そうしたとき、浮かんだのが学校も行かず食べたタコスの味なのだ。今日はおいしいタコスを作れた、インコが元気そうだった、よく眠れた。
なんだ、それなりにあるじゃないか。
タコス、タコス、火曜日まで待てなかったタコウェンズデー。
某料理系レトロYouTuberさんでも紹介しておこうか
Genと文庫食堂
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