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「デンマークのにぎやかな公共図書館 平等・共有・セルフヘルプを実現する場所」 吉田右子

新評論

デンマークの図書館って・・・


今日は「デンマークのにぎやかな公共図書館 平等・共有・セルフヘルプを実現する場所」を読んでいた。 
デンマークの図書館についてのトピック 
1。「静寂コーナー」という区画があるらしい。ということは逆に言えば、そうでない一般的な図書館内部ではおしゃべり・・・はもとより、飲食すらOKなのだそう。自分などは驚きなのだけれど、コミュニティの人々が集う場所という観点からは理想的なのかな。 
2。デンマークに住民登録していると社会保障のカードが発給されるのだが、それが図書館カードの役割も兼ねていて、後はIDとパスワードを決めるだけで、デンマーク国内の公共図書館と大学図書館の蔵書がネットで請求できるという。このネットのシステムはデンマークが古くから実績あるところ。この場面始めコンピュータを使用できることが前提となっている為、リテラシー教育も図書館司書が無料で行っている。 
3。上記と関連して、デンマークの公共図書館では電子書籍のダウンロードや音楽のネットダウンロードも行っているとか。図書館ネットがitunestore持っているようなものですかねえ。 
4。移民受け入れに積極的なデンマークでは、コミュニティの半分くらいが移民、というところも少なくない。そこでは該当国の書籍集めはもとより、移民の宿題を手伝う「宿題カフェ」や、デンマーク語の習得の手伝い、先進的なところでは移民の若者を図書館職員にしたりもしている。 
5。図書館だけでなく、またデンマークに限らないことですが、北欧のデザインや居住環境はいいなあ。 
(2011 10/09)

おまけ
6。図書館では漫画やテレビゲームも貸し出すという。これは資料としての充実というのもあるけど、それより、漫画やテレビゲームが家でできる子供と、できない(経済上などの理由で)子供がいるのは問題である、という認識から。こういう平等感覚は徹底されている。日本は…

リビングブックほか

デンマーク発のイベント?として、リビングブックというのがあるそう。リビングブック…生きている本…「人間貸します!」ってことらしい…
他民族や障害者とかアル中の人とか、なんか偏見いだいてしまいそうな人を借りるということで、そういう人達への偏見を解こう、というのが目的。図書館司書があなたの偏見に合わせてみつくろってくれるそう。なんかすごいけど、京都でも実施されたそう。ネーミングは変わったらしいけれど…
誰か、私を借りてくれる人いるのかな…
(2011 10/16)

第5章のデンマーク以外の北欧の図書館訪問と、まとめの章を(さーっと)読んでしまって、一応読み終わったことにしておく…
(2011 10/23)

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