「はるかなる視線〈1〉」 クロード・レヴィ=ストロース
三保元 訳 みすず書房
上下?あるのだけれど、読んだのはこの上巻のみ。下巻は手元にもない。
文化と遺伝
「人種と文化」(の途中)まで読んだ。文化相対主義について、この本では1956年に発表したユネスコの論文まで遡るという。
下の文は進化心理学の文化的ニッチを思い出させる。
(前文化的特徴とは生物学的な進化で獲得した特徴)
(2013 11/24)
文化が遺伝的なものかどうかというテーマは、最近の自分のテーマでもあるからして…この成員にもわからない基層において、多様な文化の共通性が見られる、というのがレヴィ=ストロースの考え。
家族と社会
「はるかなる視線」から「家族」の部。
こうして見ると、人類においての「家族が先か社会が先か」の答えは社会ということになろうか。でもこの後でレヴィ=ストロースは家族と社会が相反する関係でもあるという。社会の婚姻規則は家族の消滅と再生産のループを導き、その均衡が怪しくなると社会は崩壊に近づく。今の社会がまさにそれになってきている…と考えられるのか?
ちょっと旅行の喩えは自分にはまだピンと来てはいないのだけど…
(2013 12/02)
「はるかなる視線」の婚姻・親族関係に眠い中てこずっている(源氏物語や栄花物語とか中世日本と近代のマダガスカルなどとの比較とかしているんだけど…)
(2013 12/04)
神話の体系
「はるかなる視線」の構造主義と生態学から。
というわけで、ここでは北アメリカブリティッシュコロンビア辺りの沿岸部、山側、そしてその接点に住む民族の神話が、上記の作用を受けて変形していることを解明する。構造主義って、先の婚姻・家族などではよくわかるのだけれど、神話ってのがいまいちピンと来なかったのだけれど…なるほどね。
後はこの部分の前にあるレヴィ=ストロースの対象に対しての謙虚さと、この部分の後にある外界認知に関しての考察と…
もうすぐこの本終わりだけど、こんな上っつらだけの読みで読み終えたとか言っていいのかな…
(2013 12/05)
「はるかなる視線1」を昨夜読み終えたのだが、展開されている元の議論がわかっていないから把握が難しい…いつか下巻合わせて読み直してみるか…
(2013 12/06)
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