「陽気なヴッツ先生」 ジャン・パウル
岩田行一 訳 岩波文庫 岩波書店
今日から、ジャン・パウルの「陽気なヴッツ先生」を読んでいる。ドイツ版スターンといったところか…
でも、確か、マーラーの交響曲「巨人」ってタイトル、このジャン・パウルの小説からとったんだよねぇ。確か。
(2008 09/12)
今日はジャン・パウルの「陽気なヴッツ先生」を読んだ。こちらはスターンばりに寄り道や大げさな表現が面白いのだが、最後は前に読んだ「これから話す物語」(ノーテボーム)みたいに円環する終わり方。
(2008 09/15)
今日からジャン・パウルの「シュメルツレの大用心」読んでいる。やたらと怖がりで小心者の戦場付司祭が、戦場から逃げてしまった言い訳をしに旅に出る、という、とてつもなく面白そうな筋で現に面白いのだが、自分的に全てに百点満点か?というと何故かしらそうでもない。なぜ?
時代がかった言葉づかい(訳文の癖? それとも原文も?)とか、時代背景を自分が知らないとかいろいろあるが、一つにはこのジャン・パウルの系列、スターンやラブレーなどの「やりたい放題、拡散化文学?」が、自分を含む日本人には苦手なところがあるのかも。例の?「世界文学全集を立ち上げる」で丸谷才一氏が「日本人はこの系列がわからないんだよなあ」と言っているが、その理由は日本人が生真面目だからというより、日本人の美学に少し合わないところがある、という理由からなのではないだろうか?
では、日本人(というか自分にとってというべきか)に合う美学とは?ユーモアとは? それはくすぐったい時だけピンポイントにくすぐるユーモア。ちょうど昨日読んだ「レ・コスミコミケ」の最初の短編にあった「脚立」。あれが理想形。
もひとつの問い。ジャン・パウルって、ゲーテとそんなに対立していたのかどうか?芸術作品的にも、私生活においても…
(2008 09/16)
シュメルツレの大用心を昨日読み終えた。最後はそのまま20世紀のダブリン近郊、ドーキー村へと舞台を移し、「ドーキー古文書」が始まる、かのようだった。
(2008 09/18)
スターンやラブレーなどの「やりたい放題、拡散化文学?」が、自分を含む日本人には苦手なところがあるのかも?
って、あるけど…
…落語聞き出したら、古典落語の筋ってそんなんばっかりなんだけど…
(2020 04/06)
ラブレー最近読んだら面白かったし、スターンやジャン・パウルも再読してみたいところだが…
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