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「ロレンス短篇集」 D.H.ロレンス

河野一郎 訳  岩波文庫  岩波書店

ロレンスの馬
土曜日からロレンス(チャタレー夫人の)短編集を読んでいる。岩波文庫。
丸谷才一らの「世界文学全集を立ち上げる」では、ロレンスの動物の描き方が巧いとか、ロレンスは人間をも動物だと思っているんだろうね…などという話題が展開されていたが、確かにそんな気がする。特に馬。馬に憑かれているんじゃないかと思うくらい。馬の代用品?とも言える自動車や列車をも含めると、ここにある全部の短編が語れてしまうくらい(嘘)
そして人間には、他人に開くことができない核がある、というのがロレンスの見方なのかも、と思っている。今は。
(2008 12/22)

今朝の電車の中でロレンス短編集を読み終えた。この短編集は、ロレンスの中では割と「軽め」な作品が多いらしいのだが、確かにちょっとした落ち(O=ヘンリーのような)がある作品もある。でも、根本的にテーマや人物像は同じというか似ていて、あとはその変奏ではないか、とも思ったりもする。
(2008 12/24)

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