「分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか」 三中信宏
講談社現代新書 講談社
読みかけの棚から
読みかけポイント:気になるところだけぱらりと。続き読もうとしたらこっちではなく、「系統樹思考」の方だった(そっちは一応読んだ…)
種よ、やすらかに眠りたまえ
と言った生物学者がいたとか。種概念というのは未だに迷宮的問題らしい。
というわけで、昨夜はこの分類思考の本を少しだけ。著者三中氏は専門以外に、音楽と妖怪に詳しい。
前者はシェーンベルクの「グレの歌」の話題など(そこまで読めなさそうだけど)、後者は魑魅魍魎の妖怪。魍魎の鬼扁抜かした字の「もうりょう」という妖怪があって、それは明るいところと暗いところの境目に潜むらしい。錯覚のうちの幾つかはそうした境目から起こるという話を別なところで聞いたので、繋がりの興味がある。
あと、参考文献にエーコの「カントとカモノハシ」や山内志朗の「普遍戦争:近代の源流としての」とかいろいろある。この本の参考文献リストは情報が多い上に著者自身の楽しいコメントがついている。たぶん系統樹思考の方にもついているだろうから、2冊セットでお得?
(2016 03/11)
魅惑的な学会の町
中身を読まずして関係ないところ?に引っかかる…
この著者が出かける学会は、メキシコのオアハカ近郊とか、アルゼンチンの内陸の町(なんかトゥクマンって名前だったような…違う話かな)だったりとか、微妙に興味深くて意外な場所。この両学会の話を両端として本は構成されている。
(2016 03/12)
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