「コレラの時代の愛」 ガブリエル・ガルシア=マルケス
木村榮一 訳 ガルシア=マルケス全小説 新潮社
かっこよい括弧
「コレラの時代の愛」ちびちびと読み進めている。
括弧の使い方が独特で、普通の括弧「」と、会話なんだけど地の文にはめこまれている《》の2種類。まあ《》も別に目新しくはないのだが、段落ごとなどに2種類が交互に出てくるところもあったりして…どっちかというと《》の方は発言者が夢見がちな、現実の外の状況より自分内部の物思いにふけっているところに多く登場する。この使い分け方を研究していけば、「コレラの時代の愛」という小説の構成が見えてくるのかも。
でも、恋人の家の窓の下でセレナーデを演奏させてしまうなんて、ラテン系ってやつらは…(笑)?
日本人にはできないよね…
(2008 07/11)
老いが始まる時…
それは、自分が父親に似てきたと感じる時、らしい。ガルシア・マルケスによると…
というわけで「コレラの時代の愛」を読み進めている。今、総ページ数500ページ強のところ300ページ。
ちなみにこの小説、何の脈略もなく好きなページ開いて目に付いた言葉を読む、というなんというか「名言録」的な要素というか味わいも持っていて、それはひょっとしたら登場人物のひとりが「恋文集」みたいなのを売ろうとしているところから見ても、伏線としてあるのではないか、と。この時代(20世紀始め)、割と流行していたのかもしれないし、そういう「名言録」みたいなのが。
そんな中の気のきいた言葉。冒頭に挙げた言葉は…
(2008 07/15)
1日まとめてブンカムラ
今日はロシア・アヴァンギャルドとガルシア・マルケス双方を退治?するために渋谷はブンカムラへ。
ロシア・アヴァンギャルドでは、いつも買う目録のほかにもう1冊参考文献(「ロシア・アヴァンギャルド遊泳」大石雅彦)を買ってしまった。この時点でかなりの金欠…
それから「コレラの時代の愛」。映画館で映画見るの実はかなり久しぶり。なので、ドルビーサウンドにびっくり。思ったより原作に忠実で、思ったより暑苦しくなくよかった(笑)。(実はかなり危惧していた)
でも、一つ気になることは、ロシア・アヴァンギャルドに比べてガルシア・マルケスの客層がかなり年代高めだったこと。うーむ、これはどのような意味が…
(2008 08/09)
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