「コトバ・言葉・ことば 文字と日本語を考える」 川田順造
青土社
読みかけの棚から
読みかけポイント:後ろの方を中心にぱらぱらと。
この間借りた本をぱらぱら見ている。漢字に表意文字として多くを負い、日本語(やまとことば)自体の発達ができなかった、という認識から始まっている。あとはブルキナファソ(著者が研究した当初はオートボルタ)の太鼓ことばなども含めた「無文字社会」ではなく「文字を必要としなかった社会」も含めた言語論「しるす」ことの言語論が必要という。いろんなところの記事を集めたものらしく重複もあるし、よくわからなかったところもあるが。
(2013 05/05)
本論?では日本・アフリカ(ブルギナ・ファソ)・フランスの文化の三角測量で言葉に関するいろんな面白そうな仮説を展開しているが、まずは後ろの方の気軽な?エッセイから。
で、そこでみつけたのが、日本の文化に関する話題。日本ほど掛け声好きな社会はないそう。祭りのわっしょい、スポーツ練習の掛け声、励ましのガンバレ…
なんか悲愴なくらい(川田氏の表現)掛け声をかける日本人はいつも互いに緊張を強いる緊張民族なのではないか。その一例として和太鼓グループの絶え間ない掛け声の応酬はテンションミュージックと言えるのではないか、と。
一方、韓国では街頭デモの時でも全体的な掛け声はかけないとあったけど、では2002年のワールドカップの「テハミング」コールは韓国ではわりと新しい現象だったのだろうか…
(2013 05/15)
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