「宿命の交わる城」 イタロ・カルヴィーノ
河島英昭 訳 河出文庫 河出書房新社
アルカナカードは自分で引け
昨日で「宿命の交わる城」を読み終えた。イタロ・カルヴィーノによるタロット絵巻。寄り集まった人々は言葉が話せず、タロットカードを次々に指さしたり、かざしたりしながら自分の物語を語っていく。その中で用いられたカードは別の話者の物語のカードとも交わっていく…
そういう物語。
アルカナとは運命のこと。タロットには複数枚あったアルカナカードが、トランプではジョーカーだけになっている。またタロットカードは近代に入ってからの発明?で、純粋な遊戯目的で使われていた。占いと結び付くのはその後なのだそう。解説より。
(2007 10/30)
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