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トゥインゴ日記#10 ACコンプレッサー交換
初出投稿日 2022/8/10
すでにご承知の通りですが、うちのトゥインゴは元からエアコンに問題を抱えておりました。
ガスはなんとか抜けずにいましたが、真夏日の炎天下では熱中症にならないレベルの効きでした。
Aセグメントの小型車はこんなものかもしれないと思いつつステップワゴンの出動回数が多くなり、トゥインゴは三週間ほどの休暇となっていました。
そんな7月最終週、週末の移動にトゥインゴの出動希望が出たので動かしてみたら…
エ ア コ ン が 全 く 効 き ま せ ん 。
とりあえずマニホールドゲージを繋ぎ、ガスをチェックしましたがカラでした…。
ガスを補充してみましたが、高圧と低圧の指針がほぼ同じです。
情報収集で見つけたこのブログと全く同じ状況でした。
http://messiah6551.sblo.jp/article/187690371.html
幸いここには簡単な作業手順が出ています。
しばし逡巡ののち、コンプレッサー交換を決意しました。
そうなると動きは早いです。
まずはヤフオクを検索。幸いなことに送料込み約1万でコンプレッサーの中古を発見。
PDFのサービスマニュアルを見ると、ベルトはオルタネーターとコンプレッサーしか駆動していません。
そう、トゥインゴは電動パワステなのです。
ベルトは色々調べて行くと、7PK1035と言う品番であることが判明。さらにこれはエルグランド用と共通であることが判明しました。
ここでやっとルノー日産アライアンスの恩恵が受けられることに。
レバノンの空に向かって「ありがとうカルロスゴーン」と言いたい気持ちになりましたww。
さて、そんなこんなで着々と部品が届き、夏休みの宿題にしようかと思っていましたがお盆前で手空き気味になってきたのでエイヤとばかりに取り掛かりました。
まずは職場のシャッター前にスペースを作り、トゥインゴを突っ込みます。
お尻はカーテンの内側に収まり、冷房下で作業出来る体制を整えました。
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コンプレッサーにアクセスするためにバンパーカバーを外します。
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車検前にも一度やりましたが半ば忘れていたので多少手こずりつつ、何とか外してバンパーは作業台に被せるように置きました。
続いてベルトの取り外しに掛かります。
分解手順ではイマイチイメージの湧かなかった作業ですが、ともかくプーリーを外せばいいようなのでまずはプーリーのセンターに被るカバーを外すのですが、とにかくスペースが狭い!
嵌っているだけのカバーを取るのに5分ほど格闘しましたが外してみたらカバーはあっさり取れました。
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次はプーリーのセンターボルトですが、T50のトルクスで工具の入る隙間が狭く、ビットにソケットを入れたものは入りません。
工具箱を掘り起こしたら板ラチェットを発見。
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ビットの抜け落ち防止にビット側にビニテを巻いて差し込み、なんとか緩めて外すことが出来ました。
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ベルトが外れたらいよいよコンプレッサーを外します。
中古品は接続パイプをぶった切った状態で来ましたが、これが正解でした。
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先に中古品から接続部のボルトを外し、切られたパイプを抜いておきました。
コンプレッサーの取付ボルトを外して行きます。
何故か持っていた3/8の長ーいエクステンションが役に立ちました。
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先にコンデンサーへ行く側のボルトを外す時に事件発生。なんとボルトが捩じ切れました。
と言っても捨てる側の方にボルトが残っただけで、中古品にはボルトが付いてきたので問題ありません。
次にコンプレッサーに行く側の接続部を外しますが、途中にあるサージタンクがコンプレッサーに取り付けられていて、しかもホースが金属なのでなかなか難渋しました。
それでもなんとか切り離し、いよいよコンプレッサーを引き出すのですがここもクリアランスがギリギリ。
KB1レジェンドのセルモーター交換に匹敵する難易度でした。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84395146/picture_pc_97f275457af8b7bff3205df3cc1355e0.jpg?width=1200)
そんなわけで交換品を押し込むのにも一苦労でしたがなんとか接続を戻して取付完了しました。
参照したブログの記述に「ボルトが3本で止まっていて作業しやすい」「クロスメンバーの形状がラチェットを逃すように出来ている」とありますが全くその通りでした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84395158/picture_pc_50e57d3265c0a987b9b4334895e27564.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84395159/picture_pc_c1e7317956a2d1028d311a1f48e78236.jpg?width=1200)
しかもコンプレッサーにはボルト穴が4箇所あるにも関わらず3本止めと言うのは合理性を追求した結果なのかなと思いました。
さて、ベルトを戻します。
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プーリーの軸は二重構造で、ボルト穴の周囲が六角でスパナを掛けて回せるようになっていて、回すと裏側の歯車になっている部分が回ります。
エンジン側は歯車に噛み合うような突起が出ていて、ベルトを掛けた後六角部分をセンターボルトの締まる方向と逆に回すとベルトにテンションが掛かり、そのままセンターボルトを締め付けられる構造になっています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84395165/picture_pc_d3d15907595b8a039d58789891277593.jpg?width=1200)
狭いスペースで作業しなくてはならないのですが、単純でなかなか合理的な設計と感じました。
しかしこれば文章で書くとわかりにくいですね。
その後真空引きをして、待ち時間にバンパーを取り付けてガス補充を。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84395168/picture_pc_12f9b96744290d88482af0e9c5b3e130.jpg?width=1200)
ところがコンプレッサーが回りません…。
コネクタは確実に接続したハズなのに…。
コネクタを突っついてもダメで、試しにコンプレッサーのセンターを突っついてから再度エンジンを掛けたら…
回り出しました!
ガスを入れて行くと、だんだんと高圧が上がり始めて以前の動作に戻ってきました。
最終的には低圧のパイプがキンキンに冷え、以前よりも確実に冷えるようになりました。
漏れが解決したとは言い切れない部分があるので引き継ぎ検証は必要ですが、そのまま期間限定の出店店舗が出ているラー博までひとっ走りしてきました。
で、明日の朝になったらまた効かなくなってたりして…