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定年は突然に!!

定年って言葉は知っています。
但し、意識していないと意外に聞くことがないワードです。
最初に聞くのは、自分の父親が定年を迎えたとき。
但し、その頃はまだ30代に入ったばかりです。
自分からはかなり遠いワードです。
それ以降は・・ほぼ聞くことはありません。
その次に会社で聞きそうですよね。
私の所属しているのは中小企業です。
現在は社員が130人と会社の規模も大きくなってきましたが、それまでは90人を行ったり来たりする規模の会社です。
これくらいの規模の会社では、定年を迎える社員が少なく、年間に1人いるかいないかです。

誰もが、いつかは定年を迎えることになります。その足音は着実に近づいてきています。
しかし、気づくのは・・

そもそも、定年って何なのかは、意外と理解をしていません。
それはどうしてなのか?
まずは、意識をしないと定年に関する情報は一切入ってきません。
自分は意識していませんでした。本当に直前まで。
だから、直前まで定年は60歳しか、情報はありませんでした。
お恥ずかしい限りですね。

どうすれば、定年を意識することが出来るか??
外から働きかけが、きっかけになるのではないでしょう。
節目研修やキャリア研修、役職定年がそれにあたります。
大手の会社はこのようなことが行われているでしょうが、中小企業は行われていないところが多いのが現実です。
冒頭にご紹介をしましたが、私が所属している130人ほどの中小企業では、定年を迎える社員は年間に1人いるかいないかです。
これでは、節目研修やキャリア研修はどうしても後回しになります。
優先されるのは、圧倒的に人数が多い、新卒や中途の新入社員やキャリアアップ研修です。
それにマネジメント層には、インパクトがある役職定年もありません。
業績や業務改善に追われる日常では、定年を意識出来ないことがお分かりいただけましたか。
私はキャリアコンサルタントの資格取得をきっかけにした、コニュニティへの参加で、ミドル・シニア世代や働き方や定年後を考えることの大切さを認識することが出来るようになりました。
しかし、日本の企業の99.7%を占める中小企業では、定年後を考えるきっかけを与えられずに、定年を迎えてしまう可能性があるのです。
特に50代以上は滅私奉公で会社に貢献するも、報われずに60歳定年をカウントダウンで待ちわびる話しを聞くことも少なくはありません。
そんな皆さんが移行同音に言うのは
「60歳の定年と同時に会社を辞める」
そんな話しを聞くと、キャリコンホルダーとしては、どうしても聞き返したくなります。
「それから先はどうするの?」
返ってくる回答は、
「新しい仕事を探す」とか、「悠々自適に過ごすよ」
でも、現実は・・
定年おやじに仕事はありません。
悠々自適に過ごすには長すぎます。
そうなんです。キャリア研修をしてさえいれば、こんな回答はかえって来ないでしょう。

では、自分はどうだったのか?
定年は60歳で、基準日は誕生日です。
延長雇用になると、正社員から1年更新の契約社員となります。
迷うことなく、延長雇用を選びました。
しかし、もっと早くから情報を収集して、事前準備が出来ていれば、新たな選択肢があったかもしれません。
(まあ、後の祭りですが・・)
延長雇用の最長はなんと70歳です。
実はこれに関しては、最近になって再雇用規定を改めて確認して、分かったことなんです。私の誕生日が5月で、前月の4月に改訂があったようです。
記憶は定かでありませんが、説明を受けていないような気がします。

そして、59歳、定年の1年前となっても、会社からは何の説明もありません。
さすがに、キャリコンの資格を取得し、働き方の学びを続けているので、半年前に、人事に直接働きかけをしました。そして、延長雇用後の仕事の内容と給料の話しを聞いたのは、定年の2か月前です。
確かに、再雇用規定では、労働契約は30日前までに行うとありますが。
このようにして、定年は突然にやってきたのです。

定年を迎えて、半年がたち、少し考え方に変化がありました。
今までは、1社で定年を迎えた会社なので、キャリコンの取得以降に、培ったスキルを使って、もっと良い会社にしたい。
もっと良い会社に出来るはずだという気持ちがとても大きかったです。
但し、これを行動に移すには、非常に大きな壁があることを痛感しました。
基本的な会社の考え方から、変える必要があるのです。
定年、再雇用の1年更新の契約社員は戦力外、高齢者雇用安定法を順守するための場所にすぎないということです。
キャリアの学びの延長で、多くのコミュニティへ参加をしました。
LIFE SHIFTで言えば、無形資産、プロティアンで言えば、社会関係資本が定年を意識した以降に出来てきたと自負しています。
セルフブランディングで始めたTwitterも、フォロワーが1500人を超えました。
ここにきて、この多くの繋がりが少しずつですが、形になってきているように感じます。
この繋がりから、自分らしい働き方で社会に貢献をしたいという思いです。
どうすれば、本当に形に出来るかは、まだ分かっていません。
これからは、変化を自分毎と捉えて、チャンスに変えていきたい。
それに気づくかどうかは自分次第です。
さあ、お楽しみはこれからです。









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