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海外で出会ったユニークな友達紹介

ケアンズシティにあるカフェcaffiendにて。
先日、ケアンズでできた最初の友人である、
ペルー人の友人アレとしばしのお別れをしました。

出会ってからの1年半で、お互い英語も上達。
正直、最初会った時お互いの言ってること
30〜40%くらいしか分からなかったよねえ😂
って言いながら、出会った頃を懐かしみました。

彼女の誕生日にグリーン島に泳ぎに行ったり、
車を借りて熱帯雨林にハイキングに行ったり、
近所にステーキを食べに行ったり、
お酒は一緒にどのくらい飲んだでしょうか…

ペルーってどこ?って感じだったのですが、
マチュピチュがあり、セビーチェを生んだ美食の国。
ピスコというお酒の発祥については諸説あり、
チリとペルーで壮絶な争いになるので、
両国の出身者がいる場ではお勧めしません。

ペルーの治安はあまり良くないらしく、
アレはバスジャックに人生で3回遭遇しています。
頭に銃を突きつけられ、金目のものを没収。
ただ、他のペルー人の友人に言わせれば、
彼女がアンラッキーなだけみたいです。

南米の友人なんて皆無だったのですが、
個人的にはラテン人には、気が合う人が多いです。
もちろん、人によるのですが、
程よい気楽さと思いやり、明るさが好きです。

彼女はカフェで話した翌日に、
次の目的地であるドイツに向かいました。
日本、ペルー、または世界のどこかでまた!
と言って別れました。



今日は海外にあまり興味のなかったわたしが、
いろんな国の人と関わるって楽しいなと
感じたことを書いていきたいなと思います。


インドネシア人・タラ

最近、一番頻繁に会っている友人。
かわいい顔と陽気な印象に反して、
話すとかなりの現実主義者だったり、
熱血みたいなところがあって面白い。

以前、職場いじめの投稿したのですが、
その内容を彼女にも話したところ、
「その女の髪引っ掴んで引き倒してやれよ!
 ぶん殴れ!」
ってブチギレてくれて、見ているこっちが
却って落ち着いてきてしまいました。

彼女曰く、彼女の父親の出身地である
スマトラの人は気性が荒いことで有名で、
ハーフ・スマトランだからかな?ウフッ♡
って、めちゃくちゃ可愛く笑っていました。

理不尽は許せないタイプで、
怒らせたらアカン感がありますね〜。

でも基本的にはとってもおおらかで、
予定を合わせたり場所を決めたりするときも
相手を優先にしてくれるような子です。

人生観、恋愛観、仕事観、
食べ物の話などなど、小話から深い話まで、
なんでも話せちゃうのは、
彼女が自分の視点を持ちながらも、
相手を尊重する素敵なキャラクターだから。


ペルー人カップル・ケイシー&ミゲル

私の両隣がケイシーミゲルカップル

出会いと別れの連続に慣れてきていますが、
彼らが本気でオーストラリア永住を目指すために、
別の都市に引っ越してしまうときには、
久しぶりに強く寂しいなあと思いました。

以前、何かの記事にも書いたのですが、
お金さえ払えば日本人は年齢以外の制限なく、
ワーキングホリデービザを取得できる一方で、
一部の国や地域の人は、かなり厳しく制限があります。

学位があるか、IELTSのスコアはいくつか、
健康診断を受ける必要がある国も。
ペルーも、さまざまな条件を課されている国の一つ。
彼らは、努力してここに来ていることもあり、
かなり知的な印象の人が多いです。

彼らもまた、スマートで思いやりのある、
素晴らしい人たちでした。
スペイン語圏の人たちばかりで集まると、
みなどうしてもスペイン語で話し出すのですが、
ミゲルが「俺、スペイン語分からないから〜🤦」
と言ってみんなを英語に戻すのも優しかった。

二人へのお別れの手紙には、
海外で心の底から友達と思える関係を築くのは
難しいと思ってたけど、あなたたちが変えてくれた、
と書きました。


香港人・レキシー

働いているレストランには、香港人が結構います。
香港の人ってせっかちとか聞いたことあるけど、
……誰?
せっかちな香港人の知り合いが一人もいない笑
母国よりもオーストラリアに住みたいってことは
裏を返せば香港人らしくない人ということかも?

さておき、超マイペースで不思議キャラのレキシー
レストラン勤務中、どんなに忙しくても焦らない。
オーダーが入ってても、お腹減ってたらご飯食べる。
でもお願いしたことはすぐにやってくれるし、
我が強いなんてこともないし、穏やか〜な子。

ちょっとずつ仲良くなって、飲みにいくように。
細身でふわふわした印象なのに、
びっくりするほどお酒が強い。
気がついたらわたしばっかり酔いが回ってます。

オーストラリア来るまで香港や中国の人に対して、
正直あまり良いイメージがなかったのだけど、
たくさんの素敵な中国人と友達になって、
改めて、人によるな〜と思えました。
これは、良かったなあ。


ベルギー人・メリナ、ペルー人・ツァイダ

左がメリナ、中央ツァイダ

仲良くなるにつれてメリナの文句に何度も驚きました笑
こんなのクロワッサンじゃない
こんなのチョコレートじゃない
あのカフェまずい
あの同僚が嫌い
この家ミネラルウォーターないわけ?

😂
きっと、本気だし正直なんだと思います。

メリナと過ごしていると、
ルームメイトにも、同僚にも、お店にも、
いっつも文句を言っているようにしか見えず、
わたしがちょっとうんざりし始めたところで、
ツァイダが本当にいい役をしてくれるんです。
南米らしい、気さくでポジティブな彼女は、
あっけらかんと言い放ちます。
「そんな文句ばっか言ってたらつまんないよ。
 どうしてそんなに穿った物の見方するの。」

案外、メリナはそれを受け入れるのです。
そのやりとりを見ていて、反省します。
メリナのこと、文句ばかりの嫌な奴って思って、
でも、それは自分の心の中に勝手に隠しておいてる。
「そんなこと言うなよ」って思ってることを言えば、
案外その先にもっと良い関係があるのかも。

人付き合いなんて、無理することもないんだけど、
人と交流するのが好きなわたしは、
もう少し頑張って、人と関わってみたいな、
そんなふうに思わせてくれる二人なのでした。

ツァイダは長年料理に関わる仕事をしていて、
どうしても彼女の料理が食べたくておねだりして
2回ほどペルー料理を作ってもらいました。
その美しさとおいしさときたら。
やはり料理ができる人は魅力的ですよね〜。


オーストラリア人・エリス

エリスは、友人の紹介で出会いました。
かつてダーレンベルグというワイナリーで働いていて、
現在は大学で改めてワインを勉強しながら、
待望の第一子・マギーを育てています。

ケアンズという田舎町には、
ワインを飲み、意見を交換できる人があまりいない。
エリスは勉強のためもあり、飲み仲間を探していました。
エリスの旦那さんの弟の友人だったわたしが
ワインの資格を持っていたので、紹介されました。

一緒にワインのイベントに参加したり、
それぞれ在籍していたワイナリーのワインを持ち寄り、
造り方のこだわりや味の感想を伝えあったり。
ワインが繋いでくれた縁のおかげで、
拙い英語でも共通の趣味で盛り上がることができる、
という感動を得ることができました。

スポーツでも、趣味でも、何か語れるものがあると、
人と繋がっていくきっかけになったりして。
ひとつでも、そういうものがあってよかったなあ。


ベトナム人・タム、韓国人・メアリー

彼らはケアンズでのシェアメイト。
ただの友達とはやっぱり少し接し方も違って、
キッチンで誰かが何か作っていたら、
なに作ってんの〜って会話が始まったり、
リビングで一緒にトランプしたりテレビ見たり。

チヂミやチゲの作り方をメアリーに教えてもらったり。
日本ではチヂミって胡麻油で焼くイメージですよね?
韓国では胡麻油は使わないよ!と言っていました。
そういう、小さな面白い気づきもありました。

ケアンズに引っ越してすぐのころ、
仕事が見つからず部屋で泣いていたら
タムが慰めてくれたのが懐かしい。

人と暮らすって、時にはストレスもあるんだけど、
いってらっしゃい、おかえり、があるって
やっぱり心がホッとするなぁと思いました。
シェアメイトにも恵まれていて、
想像したほどシェアハウスのストレスもなかったです。


オーストラリア人・ジェミ

アボリジニのティーンの犯罪は日常茶飯事。
勤務先がアボリジニの子供たちから
盗難や窓を破られて侵入などの被害を受けることも。
白人とアボリジニの夫婦はほぼ見たことがなく、
オージーの友人に、アボリジニの友人がいるか聞けば
「高校まではクラスメートにいたが、今はいない。」
と言う人たちばかり。
コミュニティの分断を感じることがよくありました。

街を歩けば必ずいる人たちなのに、
一度もコミュニケーションをとったことがなかった。
いつか関わってみたい、と思っていたので、
アフリカとアボリジニのミックスのジェミニと
色々な意見交換をするのはとても嬉しかったです。

正直、何か失礼はないかと、まだ質問も恐る恐るだし、
打ち解けているという段階ではないかもしれないけど、
聡明で明るく、ユーモラスな彼女と話していると、
だいたいの人は、話せば仲良くなれる、
という勇気が湧いてきます。


ドイツ人・サラ

国で性格をまとめてはいけない、とわかっているけど、
ドイツ人はきっと日本人と気が合うこと多い気がする。
サラは約束は必ず守るし、遅刻もしない。
他人に対して思いやりを欠かさない、律儀な人。
一緒に過ごしていて、本当にストレスなし。

爆笑するような感じでもなかったけど、
二人で日頃の話をのんびりダラダラするのが
本当に楽しい時間だったなあ。

ドイツにかつて旅行した時、
あまりおいしいお店に当たらなかったのだけど、
サラに好きなドイツ料理をたずねれば、
シュペッツェレという料理を教えてくれました。
小麦の生地をお湯に入れて作るパスタのような料理。

次にヨーロッパに訪れた時には、
観光地ばかりじゃなくて、知人が住む街で、
その国の人の暮らしが見て回れたら良いなあ。


アメリカ人・カイリー

中央がカイリー

カイリーは友人の友人で、
気がついたらグループでよく遊んでいました。

カイリーもわたしも30歳。
ナイトクラブを楽しむような年齢でもないし、
5人ほどでシティにあるカラオケに行って、
誰もが知っている洋楽をみんなで適当に歌いつつ
好きなように踊る、プライベートクラブごっこが
めちゃくちゃ楽しかったのを覚えてます。

カイリーの顔を思い出す時、
いつも笑顔の彼女が思い浮かべられます。
ネイティブ相手に話すのってたまに緊張するけど、
カイリーには話したいことをどんどん話せて、
こういうのって英語でなんていうの?と聞けば、
なんなら英語の先生にもなってくれて。

アデレードに引っ越してしまったのだけど、
ふと、また会いたいなあと思う友達です。


カナダ人・ヴァネッサ

中央がヴァネッサ

これはかなり遡るのですが、2023年の2〜5月、
SA州のバロッサでワイン醸造していたとき。
近くのワイナリーで住み込みで働いていた
カナダ人の美女、ヴァネッサと知り合いました。

表情も仕草も本当にきれいな上に、
性格まで良くて、メロメロでした。
み〜んなメロメロでした。笑

他にも、素敵すぎるアメリカ人カップルなどなど
素晴らしいワイン仲間に囲まれて、
昼は庭で取れた野菜とハーブで料理を作り、
ワインを作って、ワインを飲み、
酔っ払ってみんなで団子になって寝る、
そんな夢みたいな生活でした。

これから何年経っても思い出す、
オーストラリアの思い出のひとときと仲間。


他にも、たくさんの出会いと別れがあり、
いろんな国のいろんな価値観、
いろんな文化、いろんな当たり前があって、
思い込みや自然に持っていたバイアスに気づく、
とてもいい時間を過ごせていると感じます。

どこに住んでも、積極的に海外の方とも関わって、
頭を柔らかくしていたい。

たまに、なんでそんなに英語勉強してるの?
何が目標なの?って聞かれることがあるのですが、
なんでも自分から思ってること話して、
もっと深い話を交換できるようになりたいし、
今、それが面白いな〜と思ってるからなのかも。


文化の差、という言葉を聞いても、
今まで何も感じてこなかった。
「だから?そりゃあるでしょうね。」
みたいな。

今はちょっと違って、
そういう見方・生き方もあるんだ、と知ると、
自分の視野や選択肢を広げてくれて、
こうでなきゃいけない、という思い込みや
こうするべき、というしがらみから、
ふっと目を逸らして気分を軽くする裏技のような。

ついつい、視野が激狭になってしまうわたしだから、
これからも、裏技集めを楽しみたいと思います。

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