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GENIUSLAB、そして、新たな挑戦について

いつも株式会社すみなすやジーニアスを応援してくださっている皆さま、いつも本当にありがとうございます。

すみなすは、これまで掲げてきた「生きづらさを面白さに転換する」というVisionに向かって、これまでもこれからも変わらず僕ららしく歩んでいきます。
その世界の実現のためにずっと僕の内側で描いてきたことを、今年ようやく新規事業として実現できそうです。
それは、本当に人との出会い、繋がりが連なっていったからこそ実現できることで、感謝しかありません。

さて、そんなタイミングで、すみなすについて、ジーニアスについて、そして、GENIUSLAB(ジーニアスラボ)というスペースについて改めてまとめてみようと思います。

株式会社すみなすについて


まず、「すみなす」という社名は、高杉晋作さんの辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり」から取っています。
僕はこの言葉に強く共鳴しました。
だから、僕らも社会の中で誰かにとっての「面白くない」を「面白い」に変えていけるようなスイッチ的な存在でありたいと思っています。

株式会社すみなすは、「生きづらさを面白さに転換する」というVisionを掲げています。

僕は、「生きづらさ」とは、人の持つ特性(個性)と環境・関係がミスマッチを起こした結果生じるものだと定義しています。
だから、生きづらさを面白さに転換するということは、簡単に言うと、ミスマッチの解消とも言い換えられます。

ジーニアスについて


そのミスマッチの解消をこれまで障害福祉の領域でやってきたのが「ジーニアス」です。
ジーニアスは、アート特化型就労支援サービス(就労継続支援B型)です。
そこでは、主に精神・発達障害などから生きづらさを抱える人たちがアーティストとして日々働いています。
そして、特筆すべきは、アーティストのほとんどが未経験者からスタートするということです。

そこで生まれてくる作品を、絵画の販売だけでなく、レンタルアート、オリジナルブランド「fa(ファ)」のデザインとして、また、企業案件でアートプロジェクト、デザインやデザイン素材としてなど、様々な形でプロデュースして社会に繋げています。
直近の代表的な事例を挙げると、JTとの喫煙所を起点としたアートプロジェクト「LightUp Gallery」や、イタリアのシャツブランド「ナラカミーチェ」とのコラボ商品、その他、「fa」ではAmerican Expressの「Rise with Shop Small 2023」というアワードで最高賞を受賞しました。

そうした活動を続けてきた中で、メンタルの回復を含む状況・状態の改善など、アーティストたちに嬉しい変化が起きています。
長年引きこもっていた人が、週1回から来れるようになって3回に増えて、毎日来れるようになって、就職していった事例や、引きこもっていた方が月に1回でも外に出るようになった達成率で言うと100%です。それが絶対に良いことかどうかは、人によって指標が違ってきますが、少なくともみんな何らかの自分らしい形で社会に接続したいという意向がありました。

制作風景

そんなアーティストたちの姿を見て、「自分がやってきたことは間違ってはいなかったんだ」といつも思わせてもらっています。アートを通じて「生きづらさを面白さに転換する」、その答え合わせは、目の前の人々の反応に表れ、そこからさらに影響を及ぼす範囲が広がっていきます。そんな中、アーティストの活動風景や作品を紐付けながら、地域の人がふらりと訪れてストーリーをあんで行ける場所として、2024年4月15日(月)、佐賀市呉服元町にてアトリエ併設型ギャラリー「GENIUSLAB(ジーニアスラボ)」をオープンしました。

GENIUSLABについて

GENIUSLABのサイン


2020年2月にジーニアスを開設してから、これまで佐賀市鬼丸町にあった平屋の賃貸で活動をしてきました。
そこでは、主に精神・発達障害などから生きづらさを抱える人々が、アートを通じて特性を才能に転換できる術や環境を創るべく日々模索してきました。おかげさまでアーティストの数も次第に増えていき、徐々に地域の内外の人たちにも私たちの活動を知ってもらえるようになりました。

しかし、段々と狭く感じるようになり、その上空調効率は悪く、夏は暑く冬は寒いという環境で、実は、初年度から引越し先を探していました笑
とは言っても、どこか良い物件があればいいなと思いながら時々賃貸情報を調べるぐらいだったのですが。
そんなGENIUSに転機が訪れました。
それが、昨年9月にAmerican Express主催の『RISE WITH SHOP SMALL2023』での受賞でした。
そのアワードに出していた「アトリエ併設型のコミュニティギャラリーをつくる」というプランが見事に受賞をしてしまったため、そこから尻発火状態で20件近くの物件を超短期で見て回りました。
しかし、なかなか好物件に出会えず、もう妥協して割とベターな物件で契約するしかない...そう思った矢先でした。
受賞のことが佐賀新聞で記事として掲載された日に話は舞い込んできました。
なんと、旧サガン鳥栖のオフィシャルバーだった場所が昨日空いて、一度見に来てみないか?というお誘いで、僕は0.5個返事で内見に行きました。
中に入った時に感じたビビビは、松田聖子が感じたものと等しいかもしれません。
面積、家賃、ロケーション、駐車場、そのどれもが条件どストライクだったのです。
即契約し、内装デザインなどあれやこれやを急ピッチで進めながらも、決めきれないところやピボットするところもたくさん出ながら、
ようやくのことで2024年4月15日、アトリエ併設型ギャラリー「GENIUSLAB(ジーニアスラボ)」がオープンしました。

オープンしたと言っても、まだまだ手が加わっていくし、完全に不完全で余地だらけなんですが、そんな余地も地域の内外の皆さまと共に色や形を加えていければ幸いです。

4月27日に開催したオープニングイベントでは、本当に多くの方にお越しいただき、これからGENIUSLABが地域の内外でストーリーとストーリーを編んでいく拠点になることを確信しました。

見学ツアーの様子

「人は表裏一体で、凹んでいるところがあればその分だけ突き抜けているところがある。」創業当時から貫いてきた思想、そして、「突き抜けた才能を生かす道をつくる」というミッション。
それらを体現し続けるアトリエでありながら、今後は街の人がふらりと入ってきてアート鑑賞を楽しみ、アーティストとのストーリーを編んでいけるギャラリーでもあり、芳醇な香りが漂うコーヒースタンドでもあり、アーティストたちが「焙煎人」として手に職をつけるコーヒーロースターでもある、多面的なスペースとして、アートやコーヒーを通じて、誰もが自分を認められるような場を目指していきます。多くの人とストーリーを編めることを願っています。

アーティストがコーヒー焙煎をする様子


お近くでも、お近くじゃなくても、いつでもふらりとお越しください。

多くの美女に囲まれるふーみん

すみなすの新たな挑戦


さて、そんなこんなでGENIUSLABができた今年、すみなすとしては、社運をかけたチャレンジをしていきます。
今まで障害福祉の領域で培ってきたメソッドを、「とは言え、生きづらいのは障害がある人だけではない」と創業時から思ってきたので、起業家や大企業で働く人などに向けて、体系化したアート・リトリート・プログラム「MY genius(マイジーニアス)」を提供開始します。

そのことについては、またnoteでも投稿したいと思いますので、今日はここまでにして...引き続きこれからも生きづらさを面白さに転換する世界の実現を、皆様と一緒につくっていきたいと思っておりますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします!!!

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