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『はじめてのまちづくり学』ではじめてまちづくりを学ぶ
『はじめてのまちづくり学』はまさに教科書
以前ローカルガバナンスについての記事で少し紹介させていただいたのですが、私がまちづくりについての本を探している中で1番最初に手に取ったのがこの本です。
入門者向けの内容なので、学校などで学んでいる方にはすでに知っているような内容かもしれません。ワークブックなどはこれから学ぶ学生さんなどの若い方に向けているように感じますが、特に年齢関係なく用語や事例を知ることができる一冊です。
社会科の教科書と資料集のいいとこどり
この本を一言で表現するとしたら、「入門編教科書」でしょうか。
本の「はじめに」の部分でこの本の役割について書かれていますが、「これまでのまちづくりの教科書は難しすぎるのではないか」というところから「できるだけわかりやすい言葉で、シンプルな造り」を心がけたことが伝わってきます。
上記の内容がまさに私の求めていたことで、「まちづくり」と優しく書かれてあっても内容は公共性や法律などが関わることなので専門的な用語などが結構出てきます。
それを全て調べながら進めるとなるとなかなか大変になってしまいますが、『はじめてのまちづくり学』ではまずはその用語が「どういう」意味で「こういう」事例のことだよ。というのを教えてくれるので、意味と事業が直結しやすいです。
色々な読み方ができる
私の場合は本当にゼロから学ぶということもあり、「はじめに」からじっくり読み進めていきましたが、上記したように教科書・資料集のようにも使えると思いました。
例えば「リノベーションて具体的にはどういうこと?」と思ったら目次からそのページに飛んでも全然問題ありません。前後を読まなくても内容がよくわからないということにはならないからです。
これが体験ベースで語られている本との違いだと思います。逆に詳細を知りたいという方には物足りないと思いますので、違う本を手に取ることをお勧めします。
とはいえものすごく淡々とした内容ではなく、著者の方々の熱意を端々に感じることができます。なので私のように「まちづくり」に興味がある人は学ぶモチベーションが上がるのではないでしょうか。
ネットの情報やAIのまとめとの違い
この本の内容はすごく専門的というわけではないので、ネットで検索すれば載っているような内容であるともいえます。更に今はAIが要約までしてくれるので以前よりも調べものは簡単です。
ですが、著者の方々がこだわった部分に「体系立てて伝える」ということがあって、それはやはり本の方が適していると思います。私にとって「はじめてのまちづくり学」はまさに教科書で、最初の1冊に丁度いい本でした。
まとめ
以前もどこかに書いたかもしれませんが、私は本に限らず感想文がとても苦手です。なので今回も首を傾げながら書いていました。
大変読みにくい文章かと思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございます。どなたか1人でもこの本に興味を持ったという方がいれれば嬉しいですし、巡り巡って著者の方々に感謝の気持ちが伝われば幸いです。