見出し画像

職場の先輩がFIREした

先輩であるWさんが10月に退職した。
同じ大学の先輩でもありControllerとFP&Aということで会計処理や業績の確認、コンプライアンスの相談といった仕事上の接点は結構あった。上司部下の関係になることはなかったけど、実はWさんの組織の人員が足りなかったときに直接異動を打診されたこともあった。

そんなWさんが10月に退職、勤続29年だったそうな。大学新卒で入ったとして、52歳くらい。転職かと思ったら退職後に何か仕事をする予定は無いらしい。「FIREですか?」と聞いたら「そういうことになりますねぇ」と。

どれくらい貯めればFIREできるんですか?と聞きたかったけどちょっと生々しいし聞いたところで教えてくれるわけもないのでやめておいた。
もともと資産家だったのかもしれないし、運用を続けてきたのかもしれない。FP&Aで部長職が長い人だったから、給与としてはまぁ結構な高額水準だろうし、いまのようにワークライフバランスが声高に叫ばれる前は誰よりも早く会社に来て誰よりも遅く帰る生活を送っていたらしい。飄々としているけど仕事に対してはエネルギッシュで勤勉なWさん。

フルFIREする場合、月の生活費が25万円かかる人であれば7500万円の資産が必要になるとか。年間生活費の25年を貯めて年4%で運用しつつ4%取り崩せば資産を減らす必要はないという計算らしい。
ラチェット効果によって消費水準はそう簡単には下がらないので、生活費が高ければ貯める必要のある金額も増えるわけで、月の生活費が50万かかる人は15,000万円、100万円かかる人は30,000万円貯める必要がある計算になる。

Wさんはどれくらい貯めて、もう仕事辞めても大丈夫、と判断したんだろう。いまの仕事に魅力が無くなったのか、いまの仕事を辞めてでも時間を手にする必要があったのか、理由はわからないけど。今の仕事の延長にFIREという選択肢があるんだなぁと思った夜だった。

個人的にはFIREには今のところ興味はない、というのもフルリモートなので仕事環境は快適で常に子供と一緒に生活できるというところで自覚はないけど満足度が高いから、なのだと思う。
そうはいってもサラリーマン生活ができるものMAXあと20年というところ。大学受験1浪+会計士合格卒3のため社会人になったのが26歳、65歳までの39年の総社会人生活のうちほぼ半分が過ぎてしまった。
65歳でサラリーマン生活を終えたとき、30,000万円くらいの資産があれば安心できるかなぁ。FIREではなく普通のRETIREだけど。今の生活の延長にそんな金額があれば良いなぁと思った。


いいなと思ったら応援しよう!

文(Fumi)┃組織を会計で繋ぐPAIB
もしよろしければサポートお願いいたします。フォローやスキをいただくだけでも筆者はとても喜びます。