きゅるきゅる
はじめに。
暗い内容なので、文章を読んで影響を受けやすい方はこのまま読まずに閉じていただくか、読んでる途中で少しでも不安を感じたら読むのを止めてください。
この文章はフィクションです。
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今日は13時間寝ていた
夢を立て続けに見たような気もするが、細かくは覚えていない ただどれも気持ちの良いものではなく、目が覚めては眠りを繰り返した
体を起こして最初に感じたのは全身のだるさと耳鳴り 居間に行ってタバコを吸っても、なにかしようという気にはなれなかった ベッドへ戻り丸くなる何もしたくない 何をすればいいかわからない
何かしたい 何もできない
幼馴染から連絡がきていた
「20時頃□□(私の住んでいる街)に向かうから、隣県までドライブしない?」
正直私は人の形を保つので精一杯
社交は難しそう
彼女は今婚活の真っ最中で、本当は明日彼氏さんと会う予定だったのが相手の都合でなくなったと聞いたところだった
女友達とキャッキャして寂しさを紛らわせたいのかもしれない
15分ほど悩んで、いいよと返事をした
思い身体を引きずってなんとかシャワーを浴びる
すごく気が重い
しかし着替えて髪を乾かしメイクをしていくと、少しずつ普段演じている自分に近くなった
夕ごはんは外でラーメン
人の作ってくれたものだから美味しいと感じたかったけど、残念ながら私の舌では味蕾ごとなくなったようにしか感じられなかった
もう外食するのはやめよう
帰ってきてボーッとして、20時を過ぎた
荷物、泊まりもできる荷物と、幼馴染へのバレンタイン、この間くじで当たったヘアケア用品も渡すので一緒に持って待ち合わせ場所に来た
20時を30分過ぎても連絡が来ない
心配していると
彼女から
「いまから向かうねー!」
と連絡が来た
え、いまから向かうの?
と思って前の履歴を見ていたら
最初の連絡が
「20時頃□□(私の住んでいる街)に向かうから、隣県までドライブしない?」
という内容だった
彼女は自分の出発時間の話をしていたようだ
私は普段相手に到着時間を伝える習慣があったから、読み違えてしまったらしい
てか、片道2時間半かかる距離なのに20時出発とかは、私からすればない行動時間だったのでその発想がなかった
ため息を飲み込む
「わかったー!」
と連絡を送り、一度家に帰ってきている
23時集合で、そこから隣県まで、彼女は高速を使わないだろう これは徹夜コースだな
なんとか奮い立たせた自分が折れる音が聞こえた
でも絶対悪口言わない
きゅるきゅるだから