医師と結婚して離婚した話〜カマキリ、戸籍上は父になる
この前から、カマキリ、カマキリ言ってますが、決して心からディスってるわけではございません…
親しみを込めてそう表現しております…
(なんとなく言い訳)
お七夜で初対面
出産して5日ほどで退院し、その1週間内に「お七夜」と、いうことで私の実家でお祝いをする事になった。
元夫も、義両親もその時に初めて娘と対面したのである。
病院に元夫や義両親が駆けつける…なんていうことはなかった。
しかし、いざ対面すると、義両親にとっては初孫ということもあり、それはそれは相好を崩して喜んでいた。
妊娠中は
「男しか育てたことがないから、どうして良いかわからない…」
(男子ではなかったことに多少の残念さも滲ませながら)
と言っていた義両親だったが、ホヤホヤの初孫を目の前に、もう愛情が大爆発していた。
義父に至っては、感情など全く表に出さず、堅物でしかなかったが、孫娘のこととなると、
今でもアイドル親衛隊並みの熱心さを発揮している。
かたや、元夫は。
これまた無言で、生まれたばかりの娘をぎこちなく抱き、
じーーーーーーーっ……
と、見入っている。
……………
……………
な、なんか言ったら⁉️
なんかこう、、かわいいとか、
お疲れ様、とか、ありがとう、とか、
よかった、、、とかとか。
何もないんかい⁉️
うーん。
まぁ、情が湧いてくるのもこれからかな。
と、思うしかなかった。
しかし、その後も電話などもなく、メールでさえも子どもの様子を聞いてくるとか、恋しがるとか、
皆無だった。
父親とはこういうものなのか?
期待する私がおかしいのか??
寝室は別々で
生後1ヶ月ほどして、自宅に戻った。
ところが、数ヶ月間、一人暮らしの状態だったので、またゴミ屋敷と化していた。
赤ちゃんを育てるには、劣悪すぎる環境。
そこで、一日だけ母に娘を預け、一足早く帰宅して大掃除をすることにした。
掃除をしながら、明日から頼る親もいない環境で、生後間もない娘と、相変わらず奇妙キテレツな夫との暮らしが始まることへの不安と、
しっかりしなくては…
と、追い詰められた中での気合のようなものが入り混じっていた。
更に、その日から
夫婦の寝室は別々になった。
元夫は、ただでさえ朝から狂ったように奇声を上げて気合を入れないと保てないような人である。
これが、夜泣きのせいで眠れず、睡眠不足が続こうものなら、人格が崩壊するとか(いや既に?)、娘に危害が及ぶような気がして、とても一緒に寝ようという気がしなかった。
そうなるくらいなら、一人で授乳やおむつ替えを担った方が気が楽だ。
まだ動き回らない赤ん坊の頃は、元夫に頼る気もせず、また世話をしようともしないため、同じ屋根の下にいながら、夫は夫の世界、私と娘は二人だけの世界で、まったく別の時空間で暮らしていたような感覚があった。
我、関せず
娘が生後7〜8ヶ月の頃。
またしても転勤に伴い、引っ越すことになった。
今度は、元夫のホームタウンで、義実家とも近くなる。
この時期から、一気に私の心が崩壊していき、最終的に離婚する意思が固まるのだった。
娘も成長してきて、ずり這いをするようになった。
私が夕食の準備や、その他の家事でバタバタしている時に限って、娘がギャン泣きしながら、私の足元にやってきて離れない。
同じ空間にいるにも関わらず、元夫はソファに寝そべり、ずっとテレビを見ている。
どんなに私が忙しかろうが、娘がグズろうが、
「我、関せず」の姿勢を貫く。
ある時、痺れを切らし、
「ちょっと見てて?💢」と言ったところ、
泣き叫ぶ娘をひょいっと抱えて行った。
どうするのだろう、と見ていたら
なんと、ベビーベッドの柵の中に娘を放り込んだ。
そしてまた、何事もなかったかのように、自分はソファに寝そべりテレビ。
「ぎゃぁああああっ」
ふたたび、大号泣の娘_| ̄|○
もう……もう…私も泣きたい…
結局、おんぶ紐で娘をおんぶしながら、炊事に戻るのだった。
崩壊していく精神
元夫が休日の日。
近くに大型商業施設や市場があったため、買い物に出ることにした。
私一人だけの方が、身軽だしササッと終わるので、娘を元夫に帰るまで預けることにした。
不安はあったが、先に書いたようなこともあり、お世話のやり方などは、事細かく教えていたつもりだった。
買い物が終わって帰宅すると、やけに静かな家の中。
元夫は相変わらず、ソファでテレビ。
寝てるのか…?
しかし、ベビーベッドに娘がいない😱
「ねぇ、◯◯(娘の名)は?」
と、元夫に尋ねると
「さぁ。そこら辺にいるんじゃない?」
はぁああああ⁉️
色んな意味で半泣きになりながら、娘を探した。
すると、一番奥の和室で、一人でゴロゴロと寝転がりタオルで遊んでいた。
◯◯ちゃん……(´;ω;`)
安堵と、情けない気持ちと、父親にあやしてもらえない娘が可哀想な気持ちとが、グルグルと渦を巻いて、娘を抱きながらこっそり泣いた。
オムツもぱんぱんになっていた。
もう…無理かもしれない…
私の中で。「離婚」というニ文字が初めて
過ぎった瞬間だった。
結局、子どもが産まれて変わるどころか、
元夫の特性が更に浮き彫りになり、
妻としての苦悩が濃くなるだけだった。
しかし、もう後戻りはできない。
マンションのベランダで
娘を抱いたまま
数十メートル下の地面を覗き込んだ。
……ここから飛んだら。
なんてことを考える瞬間もあった。
でも、腕の中の可愛い娘の顔を見ると、それを現実的に遂行しようとは思えなかった。
この子を幸せにしなければ。
と、強く思ったことを覚えている。
(あれから16年…どうなんだろ?幸せかな!?😅)
つづく…。
次回は、ちょっと小休止。
SNS上で絡んでくる謎の医者妻について書いてみようと思います。
教訓
【子どもが生まれて親になっても、必ずしも人格が良い方向に変わるとは限らない】
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