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何の才能もないただの一般人が夢を見て仕事を辞めフリーランスになった話


世の中には2種類の人間がいると思う。



才能があるやつとないやつ。

間違いなく僕はその後者に当たるだろう。


それは頑張って血の滲むような努力をしたとか、あきらめず何年もやり抜き通した結果、夢を掴めたなかったとか、そういう美談ではない。


ただただ、頑張り切ることができなかったのだ。



僕はいつも努力の天才というやつに憧れた。


理由は簡単で、僕自身うっすらと才能がないことを幼いながらに理解していて、同じように才能がない自分とその人を重ねて、努力すれば俺もこんなにすごくなれるんだっていう夢を抱くことができたから。

多くの人が努力の天才を賛美し、感動するのは僕と似たような理由なのではないだろうか。

今思えば、1次志望先に落ちて、2次志望にすがるような気持ちに似ていたと思う。

結果を出している人間が誰も知らないところで隠れた努力をしていることも、どんな失敗も挫折せずに乗り越えてきたこともなんとなく理解できる。

でも、僕は挫折したのだ。
どう頑張っても心が動かない。体が動かないのだ。


大人になって初めて知る。自分は努力の天才にはなれない。

努力の天才は文字通り本当の天才だったのだと。


僕は昔から実は色々な夢を持っていた。

中学の時、歌手や音楽アーティストに憧れ自身もそうなりたいと思っていた。自分自身歌がうまいと思っていたし、自信があった。
高校の頃もまだ歌が上手いとか声がいいとかチヤホヤされていた。

大学の軽音楽サークルに入って、現実を知る。
むしろ俺より歌が上手い人の方が多かった。


歌が上手いことがアイデンティティの1つだった。


それに気づいた時、努力して上手くなろうとかいう選択肢はなく、

ただそっと諦めた。誰に告げることなく、静かに。


これが人生最初の挫折だったと思う。

この頃から芸能人とかバンドとか夢見たいな話はしなくなったし、よく考えれば、周りもそんなことを言っている人はほぼいなくなっていた。

自分に自信もなく、ただ人並みの大学生活を送り、就職活動の時期が来た。

大学に入るまでは自分の将来は何かすごいことになるんじゃないかと思っていたんだけれど、実際は至って普通、いやむしろ普通以下だった。

自分の能力のなさを呪った。


今まで高校までは学校でもアニメでも漫画でもたくさん夢を見させてきたのに、文系だった僕らは大学を卒業して会社に入ったとたん仕事内容のほとんどが営業になる。

華やかな企画の仕事に就ける人や、広告業界やテレビ業界など華のある(偏見ですみません)仕事に就ける人はほんのわずか一握りだ。

ここで2度目の挫折。


自分は社会的に突出した価値など何もないことを嫌というほど突きつけられる。

両親が教師だった私は、就職活動を早々にあきらめ、先生になった。

学級崩壊を起こしかけたり、子供達から罵詈雑言をあびせられたりしながらも、やりがいを感じ、自分にはあっていると思っていた。

でも10年ほど働いて、ふと頭の中で


「お前の人生、これで終わっていいの?」


という声が囁くのである。

その時ちょうど読んでいた漫画がある。

皆さんは『左利きのエレン』という漫画をご存知だろうか。

高校生のころ、一般人の象徴として描かれる主人公「光一」が、紛れもない天才の「エレン」に才能の差を見せつけられ、「アーティストで残るのは万が一の確率であり、目指すべきじゃない。」そう現実を突きつけられた時の返答のシーン。

光一は泣きながらこういった。

「何かにならなきゃ、、、退屈で、生きていけねえよ。」

そうだよなぁ。いくら才能が無いからって全てを諦めて生きていくなんて退屈で、生きていけないよな。


退屈な人生は送りたくない。


そう思いなんの当てもないまま先生をやめた。

お金もない、コネもない。そんな状況で貯金を食いつぶしながらの生活が始まった。

まず、今まで3食全て外食だったが、1日2食になり、鳥胸肉ブロッコリー生活になった。

おかげで5kgくらい痩せた。


そして、何をして食べていこうか考えた。

私は昔から、恋愛にコンプレックスがあって、全然モテてこなかったから、彼女に浮気されたことをきっかけに恋愛について勉強し始め、実は経験人数は600人を超えている(ある意味黒歴史だが)。

芸能人と付き合ったりしてそれをきっかけに文化放送に出演もしたことがある。

自分には全く才能はないが、恋愛の知識だけはあると思って、
恋愛のコンサルタントの仕事を始めた。


余談だが、
今あるSNS関連の仕事はほとんどが教材+コーチング(コンサル)となっていて、SNSマーケやインスタ攻略などほとんどがマルチのような構造になっている。

高単価で情報とコンサルタントを受けて、それを教えられた人がそれを勉強して、またその知識を他の人に高単価で教えるという地獄みたいな構図である。

かくいう私も100万ほどの高額商品を買いこの地獄みたいな構図の一部になった。笑


本題に戻るが、
その構図にはもう入りたくなかったし、誰も巻き込みたくもなかったので、入れば必ず彼女が作れるというプログラムを作った。これはもちろん詐欺とかではなく、誰でも彼女なんて作れるので、そのやり方を教えるというやり方だ。

彼女ができなければ返金保証もしている。


最初の3ヶ月全く人は来なかったが、TwitterやYouTubeで活動しているうちに
少しずつDMをくれる人が出てきた。

意外と彼女がほしいという人は多いらしく、生きていく分のお金に困ることは無くなった。

講習生に人生が変わったと感謝されることも多く、恋愛で「何か」になりたかった人の夢を叶えているのかもしれないと最近は思えるようになった。



しかし、果たしてこれが光一の言う「何か」の答えなのかはまだわからない。



でもここからきっとまた何かが始まると思っている。




意外と行動し始めてみればなんとかなるもんである。

皆さんも自分自身の「何か」を追い求めてみてはどうだろうか。





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