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難民がシェフをつとめるコミュニティカフェ inイギリス

2月中旬、イングランド北部ブラッドフォードで難民がシェフを務めるカフェがオープンした。シェフは全員難民のバックグラウンドを持つ。

オープンする数か月前から、シェフの皆さんは研修に取り組んでいた。

「明日、ここのキッチンで働いてるから、僕の試作品食べに来てよ!」  そう友人に言われて、翌日言われた通りお店に行ってみると、     「まだ開店前なので関係者以外はちょっと…」というスタッフさんを遮って、「おー!よく来たね!もうちょっとで出来るからアラビアコーヒー飲んでてよ!」そういって通してくれたⅯさん。

「さあ座って!できたてを君が一番最初に食べれるんだから。」Ⅿさんからの手厚いおもてなしを受けて、試作品のランチをいただいた。他のシェフの人たちと一緒に囲むランチ、いきなり部外者ができたてのランチをいただくのを申し訳なく思っていたが、みんな温かく迎えてくれた。

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全て手作りのランチ。中には野菜のかき揚げ的なものが入ってて、ベジタリアン対応。ヨーグルトソースがピリ辛でめちゃめちゃ美味しかった。このカフェのレシピはいろんな国の料理のフュージョンらしい。

メニュを考案した女性は秘密を教えてくれた。
「ここのカフェでは他のレストランでは食べられない料理を出すのよ!サンドウィッチとか平凡なものを作っても、他のお店と代り映えしないでしょう?」

友人Ⅿさんは中東出身でUAE(アラブ首長国連邦)のホテルで4年間シェフとして働いていた。「またシェフとして働けるのが幸せ。」と言ってほほえんだ。

食事をしながら、家族写真を見せてくれた。お姉さんの結婚式の時に撮った家族写真。きらびやかな衣装にみんなの笑顔がまぶしかった。家族にはもう丸2年会えていない、と言葉をこぼした。そして、政府の盗聴や捜索が入るので、中東に住む家族とは電話もできないことを教えてくれた。

「たった2年?俺なんて、もう5年は会えてないよ。」そう言ったのは、もう一人のシェフの男性だった。「電話は自由にできるけど、もう母国を離れて5年。国に帰れないのはつらい。」

自分の世界と世界の裏側が交差するこういう瞬間、ぴりりと自分の心の中に走るこの緊張感。…これが彼らの日常なんだ。
「難民」と呼ばれる彼らは、私たちが広告でよく目にするような難民キャンプに住んでいる人たちのイメージとはまるで違う。薄汚れた服も着ていないし、よく笑い、私をいつももてなしてくれる温かい心をもった人たち。

ヨークシャーに住んでいる人がいれば、ぜひ食べに来て、彼らとのおしゃべりを楽しんでもらえたら…🌸

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ある日のメニュー。前菜+メインディッシュ+デザートで£5は格安!

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