本屋に自分のコンテンツが並ぶ話。
漫画や小説で主人公や若しくはそれに準ずるキャラクターが、ヒロインの写真を撮影してお金を儲ける描写があったりする。
僕の大好きな小説のひとつである。
恩田陸さんの『六番目の小夜子』にもそのような場面があった。
「所詮漫画や小説の中での話だよな……」
と幼いながら自分は冷めた考え方をしていた。
数十年後、自分が小説のような場面に近いことが起こるとは……
夢にまで思わなかっただろう。
「1シート・コンテンツ〜1枚のコンテンツをどう仕上げて、どうマネタイズするか?」
自分の作ったコンテンツを売るという、
なんとも変わった講座をみて、面白そうだと思い、速攻で申し込みをした。
その数十秒後に、京都天狼院の店長からメッセンジャーがきた。
「こんにちは!
あたらしく1シートコンテンツという講座ができましたのでご連絡です!」
面白そうな講座があると光のような速さで連絡を入れてくれる。そして、そのチョイスはいつも的確だ。
「店長!連絡早い!申し込みしました!」すぐさま返信をした。
あまりの申し込みの早さで店長も驚いていた。
「どういったものをつくるか……」自分のできる創作技術を棚卸しをした。思いついたのは「文章」と「写真」であった。
この講座の告知のときから、頭に浮かんでいるものがあった。
「そういえば、いつも店長にお世話になっているな……」と、
天狼院に通いはじめてから、店長には感謝しきれないほどお世話になっている。イベントの参加にてちょっとした融通を利かせてもらったり、自分のしょうもない話にも乗ってくれていた。お忙しいのにも関わらず……
一度、文章講座にて「創作」で恩返しをすることが出来ないだろうか。と思い、感謝の気持ちを記事にまとめて課題を提出したことがあった。
しかし、その記事は掲載されることはなかったのである。
恩返しが出来なかったことが悔しかったのだ。
そこで……!!
今回の講座で恩返しをするんだ!と心に決めていた。
『店長の写真コンテンツを作ろう!!』と……
(もちろん許可を得ています。)
受講後、AdobeのLightroom、InDesignをダウンロードして、自分なりに手を動かしてみた。以前、Lightroomは写真を現像するときに使用していたため、なんとなくであるが、自分なりの色をつけて現像することが出来た。
しかし、InDesignは手を動かせば、どうにかなるものではなかった。表紙のレイアウトや画像の挿入がLightroomと違い簡単なものではなかったのだ。どの位置にテキストを持っていけばいいのか、頭の中で想像しながら文字のフォントをひとつひとつ確認していく。
トラックパッドで文字をドラックアンドドロップをするのだが、思い通りにいかない。見当違いの動きをしてしまい、文字が大きくなったり小さくなったり、悪戦苦闘した。
なんせエラーが出て元に戻せなくなってしまったのだ。
また一からやり直してみる。時間もかけられない。期日も迫っていた。
どうしようもないと思い、Adobeの公式サイトの動画を観て、ひとつひとつ確認しながら、お客さんが自分のコンテンツを手にとってもらえる表紙にできるかを考えていた。
お客さんがどんな印象を持つのかわからないのだけど、今の自分の精一杯のモノを詰め込んだ。
コンテンツ創っていくうちに、不思議と生まれた気持ちがあった。0→1にする過程は大変なモノであるが、もう一度やってみたいという気持ちが生まれたのである。
また達成感が広がり、もう一度コンテンツを生み出したいと思う原動力になった。
「デザイン好きなんだな……」
学校の授業でも美術の成績がよろしくなかったが、それをカバーできるためのツールが今はある。
次はどんな文字のフォントにしてみようかな。
どうしたらもっとカッコイイものにできるかな。
反省点は多々あるが、次回までに今回できなかったところを潰して、
次はもっと納得のいくコンテンツに迫れるように創っていきたい。
そして、次回のネタも手を動かしていたときに思ったことがあった。
そうか……!もしかして、これがクリエイターの醍醐味なのかもしれない。