見出し画像

あれから一年

桜の花は今年も美しく咲き誇り、今は青々とした葉桜へと変貌を遂げています。散りゆく花びらの儚さと裏腹に、やわらかな葉の色が力強さを増すコントラストもまた良し。生きる力をまざまざと見せつける緑に心惹かれる毎日です。

早いもので福岡で初のクラスターが発生した日からもう1年が過ぎました。
あの日から生活は大きく様変わりし、人との付き合い方の意識も急激に変化しました。望もうと望まざると変わりゆく心情に対して切なさは隠せません。いつか機が熟せば、または必要とされるタイミングで出会いが訪れると信じています。

***

長い沈黙を破り、少しずつ取り戻したものもあります。というより、「そろそろ戻ってきたら」とひっそりと気長に待ち続けてくれた人たちがいたこと。辞める、全てをリセットするのではなく、細くても関係を維持しようと配慮してくれたから、帰る場所があったんです。「体は動かさなくていいから頭を働かせて、今後の新しい柱になるものを作ってほしい」その言葉を受け、横になりながら必死で頭を回転させました。何が出来るのかではなく、何がしたいか。やっと今大まかな形が出来上がってきましたね。協力者もたくさん現れて、きっと私たちの思いが星につながる気がしています。

***

人の出会いって不思議なものです。一人の人として存在していてもただの点に過ぎない。同じ空間にいても隣り合わせているだけでは何も生みだされない。人と人をつなぐ言葉、表情、しぐさ、そこに介在する人、何かしらの行動が生まれた時に、互いを知るための会話が生まれる。

その場所で時を過ごそうと考える。たまたま同じ時間を選ぶ、たったそれだけ。

対面でも画面越しであっても、話したい、声をかけたい、そう思える人と一緒に過ごしたい。

虚勢をはらず、心の向かう先を大切に、無理をせず生きていきます。


いいなと思ったら応援しよう!

ふむふむ
私のnoteを見つけて、そして読んでいただいてありがとうございます。サポートしていただけるのであれば、少し離れた場所への取材や学びの場への参加費に充てさせていただきます。