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これだけは押さえたい!子育て向けカメラとレンズの選び方ガイド

カメラマンをしてると一番と言っていいほどよく聞かれえる「おすすめのカメラ教えて!」という質問。
真剣に答えようとするとすると話が難しくなってしまうし、かと言って何でもいいって訳でもなくて、実は答えるのが結構難しい問いだなと常々思っていまして、、、

今回はファミリーフォトをメインに撮影しているものとして「自分の子どもをとにかく可愛く撮りたいんだ!!!」という気持ちに応える、おすすめのカメラとレンズをお伝えしたいと思います。


カメラ選びは「生活に合ってるか?」が大事

どんなカメラがいいんだろう?

どんなカメラがいいか?という質問に答えるには、条件を絞って考えることが大事。
というのも、一眼レフやミラーレスカメラはレンズ交換式なので、状況に適したカメラ・レンズを選ぶ必要があるものだからです。

iPhoneやGoogle Pixelなどスマートフォンはかなり優秀なので、どんな状況でもある程度綺麗にしてくれます。
それでもカメラが欲しい!撮りたい!と思うのは「もっと綺麗に写真を残したい」という想いから生まれる気持ちではないでしょうか。

その目的を達成するためには、【自分がどんなシーンで写真を撮るのか】【それはどんな環境なのか】をはっきりイメージしておくことが重要です。

写真を撮る場面と条件を考える

子どものためにカメラを買おう!と思うタイミングを想像すると、お子さんが生まれるときや誕生日を迎えたときなどと考えて、今回は0~3歳くらいのお子さんを想定します。
そうすると、お家の中や公園、旅行などの時に使うことが多そうです。

予算的なことも条件と捉えると、やっぱり安ければ安い方がいい。
でもある程度のクオリティを出したい。
ということで、今回は10~15万円程は覚悟していただきたいです。

<条件まとめ>
・0〜3歳くらいのお子がいる
・家の中と外遊び、旅行などで使うイメージ
・予算10〜15万円程度でクオリティを担保

環境を考える

カメラを使う場面について、カメラの機能に関係している部分も具体的に考えてみます。先ほど出した条件ごとにまとめてみました。

⚪︎0~3歳の子ども(赤ちゃん)が被写体
 ・不規則的な動きがある(静止してない)
 ・安全のため離れられない
 ・とにかくかわいい
→ピント合わせが簡単で、あまり離れなくても撮影ができる必要がある

⚪︎家の中
 ・外に比べて暗いことが多い
 ・行動範囲が限られる(離れられる距離に限界がある)
→暗いところでも明るく撮影できて、離れなくても撮影できる

⚪︎外遊びや旅行
 
・荷物が多くなりがち
 ・景色と一緒に写したい気持ち
 ・いろんなシーンで残したい
→小さくて軽い方が正義。広めに撮影できた方が良くて、汎用性が高いものが望ましい

⚪︎ある程度のクオリティを出したい
 
・やっぱ綺麗にボケてるといいのではないか?
 ・操作がわかりやすいものがいいはず
→ボケ感と操作性が大事

おすすめのカメラとレンズ3選

さっき考えた条件などを踏まえて、おすすめを3つ紹介していきます。
選び方の基準として

カメラはAPS-Cのミラーレス機を想定しました。
背面のモニターにどうやって写るのか反映されるのでわかりやすく、軽くて小さめのものが多いからです。APS-Cっていうのはセンサーの大きさのことを表してますが、小難しいと思ったら「カメラにもそういう種類があるんだな」という程度で理解して問題ないです。

レンズは28mm~40mm程度の、F値が小さいものを選んでいます。
カメラのレンズは〜mmという数値で「どれくらい遠くのものが撮れるか」が示されていて、数値が大きいほど望遠鏡みたいになっていきます。
で、人間の視野に近く、話をしてる距離で写真が撮れるのが大体これくらいです。

またF値っていうのが難しい概念ですが、こちらは数値が小さいほどよくボケて、暗い場所への耐性が高くなります。
F2.8とかって表示がついてて、レンズによって一番小さくできるF値が決まってます。カメラの方ではないんですね。
なのでレンズも一緒に選ぶことが大事です。

Nikon Z30とNIKKOR 24mm f1.7

1つ目はNikonのカメラとレンズを選びました。
比較的新しいカメラなので性能は高く、写真も動画にも長けています。
液晶部分が動くようになっているので、体勢を変えてもモニターが確認しやすいのもメリットです。

レンズについて「あれ?さっき28~40mmって言ってたよね?」とお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
APS-Cセンサーのカメラは「レンズの〜mmを1.5〜1.6倍した感じになるよ」という特徴があります。
ので、このレンズは大体36mmくらいになります。

軽量で、近くまで寄って撮影することができるので、旅行のとき料理撮ったりする場面でありがたさを感じます。
F1.7という数値はなかなか低く下げられるので、暗い屋内でも対応可能。

デメリットを挙げるとすれば、ファインダー(覗くやつ)がないことと、対応するレンズがまだ少ないので、拡張性がまだ低めなことです。
予算と機能を考えるとこの組み合わせがいいのかなと思っています。(2024年12月現在)

SONY α6400とSigma 23mm f1.4 DCDN


早速ちょっと予算オーバーしてしまいましたが、Sonyのカメラと互換性のあるシグマのレンズを選びました。
Sonyのカメラは瞳を認識してピントを合わせてくれる機能が高く、動き回る子どもの撮影にぴったりです。このモデルは最新機種ではないものの、静止画だけの用途であれば全く問題ない機能を備えています。

レンズはさっきの説明により、大体35mmくらいになります。
F値は1.4という数値まで低くすることが可能で、先ほど紹介したNikonのレンズよりも大きく背景がボケるし、暗い屋内でも対応可能になってます。

またSonyはミラーレス機への移行が早かったことから、交換可能なレンズが豊富にあることがメリットです。保育園や小学校に入ってから追加でレンズの購入が必要になった時に選択肢が増えて予算が抑えらえる可能性があります。

デメリットとしては新品だと予算ちょっとオーバーしてしまうのと、慣れないとちょっと重いかもしれません。
先のことを考えて拡張性を重視したい方におすすめ。

SONY RX100 M5A

最後はレンズ一体型のコンパクトデジカメ。
SONYのRX100シリーズの中の、M5というモデルです。

今回紹介するものの中では唯一ズームが可能で、
24mm~70mmというレンジで撮影することができます。
またF値もf1.8が一番低く、暗い場所でもなんとかOK。起動も早く、撮り逃さないという意味では3つの中で最も優れているかもしれません。
何より272gとめっちゃ軽くて小さいので、持ち出すのが苦にならないというのが1番の推しポイントです。

デメリットはセンサーのサイズが2つと比べて小さく、ボケ方が弱いです。暗い場所も比較すると苦手。画質も劣ります。
スマホよりはこだわりたい!という方におすすめ。

自分の生活に合ったカメラ選びを

今回は0~3歳くらいのご家庭を想像して、独断でおすすめのカメラとレンズを選んでみました。人によって重視するポイントは違うし、生活環境も違うし、予算感も違うので、これだけが正解ということではないです。

一番お伝えしたかったのは「自分の使いたい用途に合ってるかどうか」が重要ということなので、購入を検討している方はぜひ自分に置き換えて想像してみてくださいね。

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