32.札幌のこないだと4月3日
自分が忘れそうなので、今のうちに記録を残しておこうと思う。
続くかはわからない、2月28日からの飛び飛びの記録。
2月28日、北海道全域に緊急事態宣言が出された。
不要不急の外出は控えてほしい。そのくらいの認識。
初めての宣言で、事の重大さをわからないままに、要請に従って外出を控えた方が、圧倒的に多かったように思う。
雪まつりを終え、日本の中で最も感染者が確認されていたことも、各々の危機感を高めていたのだろう。
あんなにも人のいない、さっぽろ駅を見たのは初めてだった。
もちろん、この要請に従わず出歩いている人もいた。
マスクはみんなしてたな。
この要請がよかったと個人的に感じるのは「都市間の移動」についてだ。
圧倒的に、旅行への動きが抑えられた。
札幌という都市から他の都市への移動は最小限だったはず。
これはかなりでかい。
街の人混みがなくなった。
車も本当に少ない。
感覚的には、通常の0.5-1割ほどになった。
土日が終わって平日3/2、地下歩道を歩く人はいつもの3割ほどだった。
宣言が出されて2週目、3月7日、週末。
前の週に比べて、人が増えた。
しかしまだまだ慎重な様子も伺える。
飲食店にいる客の数が、圧倒的に少ない。
地下歩道にも、人気のラーメン屋にも、元気がない。
しかし人出は4割ほどに回復していたような記憶。
平日3月9日。
このあたりから徐々に全国的にも各イベントが中止になっているな、という印象。
3.11関連がかなり自粛された記憶がある。
未だ、「かかってもなんとかなるウイルスだけど、怖い」っていう印象を持っている人が多かったかな。
土曜日3月14日。
人出は結構戻ってきて、7割くらいまで回復したんじゃないかな。
お店にも駅にも人が増えて、マスクの着用率は少し下がってた。
感染者も落ち着いて、みんなの緊張も徐々に解けてきた。
飲食店が受けていたダメージ、爪痕は大きいまま。
翌週3月19日には、宣言が解除された。
解除されたのと同時に、自粛疲れだ、と言って外に出る人が増えた。
週末は三連休で、8割、日によっては9割くらいまで人出が戻った。
東京からの観光客もいた。
このあたりで有名人が感染した情報が徐々に入るも、「治るんでしょ」と思ってた人が大半だったな。
札幌の生活は普通に戻りつつあったが、関東での増え方が目立つようになってきた。
海外渡航者の感染も、各地で明らかになり始めていた。
3月23日の週は、札幌は穏やかだった。
穏やかだけど、少し恐れている、気にする人は気にしている感じの雰囲気。
人出は大きくは変わらなかった。
むしろ、人が出ていた週ではないだろうか。
大きく変わったのが、3月30日の朝からだ。
志村けんさんが亡くなったと報道があった日。
あまりにも衝撃で、コロナウイルスがどれほど深刻な症状を引き起こすのかが身近に感じられたのだと思う。
明らかに、人の動きが抑えられている。
不要不急とみなされる行動が減っている。
誰かに言われた自粛ではなく、自己自粛だ。
コロナに対する恐怖からか、他者に移すまいとする努力の現れか。
誰かの死でしか、ここまでの影響力を持って伝えることはできないのだろうか。
4月3日、金曜日。
多くはないが、人は出ている。
距離を気にしながら、各々ができる対策をとっている。
お店にはあまり行かないという人も多い。
経済が心配だが、命がなくては経済もない。
でも好きな店はなくなってほしくない。
毎日が葛藤。
一度は収まりつつあった札幌は、再び怯えているのかもしれない。
4月3日発表の札幌の感染者は前日+3名で、
陽性者数(累計) 84人
現在患者数 25人
陰性確認済(累計) 56人
死亡(累計) 3人
となっている。
ちなみに情報は札幌市のサイトから確認できる。
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/2019n-covhassei.html
わかりやすいグラフもついているのでおすすめ。
このまま現在患者数がゆっくり右肩下がりになってくれ…。
グラフを見て気になったのが、40代以上の感染者が30代以下に比べ多いことだ。
これが何を示しているのか、他にもデータを集めないと正確なことは言えないが…30代以下が感染しても自覚症状がないままである可能性があるのでは。
より一層気を引き締めなければならない状況なのに、変わりはない。