34.札幌の今日 4/13

北海道と札幌市共同の「緊急共同宣言」が出されたのは、昨日4/12のことだ。

北海道が体験する、二度目の緊急事態宣言。

5日間以上10名を超える陽性者が報告されたのであるから、仕方あるまい。


いや、本当に仕方ない過程だったのだろうか。

先駆けてウイルスが「入国した」といっても過言ではないであろう北海道は、長期間人々の行動心理に負荷がかかっている状態である。

一旦終息が見えていた北海道にやってきた第二波は、人々の冷静さを欠き、心からやるせない気持ちを増幅させているように思う。

私としても、外部から持ち込まれてしまった第二波は、防ぎようがあったと感じている。


ちょうど冬が終わる季節、各地を旅行する人が増加する。

国内はもちろん、海外へ行く人が多いであろう。

国内でずっと過ごしていた人よりも、海外からの帰国者がウイルスを保有している可能性はずっと高い状況だった。

超早期に

・国外への渡航禁止

・海外旅行者への帰国指示

この2点、

・都道府県をまたいでの移動制限

・やむを得ず移動した場合の2週間の自主隔離の徹底

そしてこの2点が行われていれば、こんなに広がることはなかったのに。

経済のことを最優先に考えたがために、結果として大きな経済的打撃を「現場が」受けているのだとつい考えてしまう。


昔のことを話してもしょうがないのだが、やはり悔しいのである。

感染症に対する水際対策がうまくいった前例など耳にしたことは殆どないのに、なぜ過信するのだろう。

(正直、今一番上に立つ人への信頼はまったくない。)


すすきの・狸小路に人はおらず、いつも混んでいるお店はガラガラ。

日中、札幌駅周辺の人通りもまばら。

車はどこも本当に少ない。


仲のいいお店の店員さんは、

「落ち着いたらゆっくり来てくださいよ」

と困ったように笑いながら言う。


どうしていいのかわからない、

本当に不安な日々を送っている。

好きなお店をどうやったら守れるのかな。

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たちばな
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