31.生きる、踊る

一日の感染確認数が300人を超えた。

日々すごい勢いで増える患者を、病院の許容量の中でどうやって食い止めるのか。

一刻も早く、封鎖しなければならないところが増えているように感じる。

事態の終息を本気で目指しているのであれば、すぐにでも人間の経済活動を止めてくれと心から願うと同時に、

一方で、飲食店や観光業を始めとする様々な企業が、本当に大変な状況にある。

大好きなお店をこんなことでなくしたくない、守りたいとも強く思う。

板挟みになっているお店を見て、涙が出てくる。

でもお店も私達も、今日できることをやるしかない。


以前、音楽は本能なのだというnoteを書いた。

改めて今、音楽について考えさせられている。

アメリカやヨーロッパで、決まった時間になると人々が歌い出す。

病院の救急対応医療者に向けて、曲を奏でだす。

手のひらで音を奏で、労いの拍手を贈る。

音楽には、人の心を癒やし、まとめ、動かす力が確実に存在する。

心の拠り所としての音楽。


昨夜遅く、星野源さんが『うちで踊ろう』という曲をアップした。

コーラスや伴奏を重ねてくれないか、という源さんからのお願いは、またたく間に広がっていった。


今はみんな、ばらばらのところで過ごそう。

それぞれの家にいよう。

今日の自分の行動が、明日をつくる。

みんなで、生きて過ごそう。

それぞれの家で、少しでも楽しく過ごそう。


音楽で伝わるものがある。

音楽だから伝えられることがある。

音に言葉を乗せることが、どんなに素晴らしいことか。


私は私の場所で、できることをやっていこうと励まされた。

いつ終わるかわからない、非常に不安で大変な時間が続くけれど、

みんなで頑張ろう。

生きて、踊ろう。

きっとだいじょうぶ。

まずは、前向きに。

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たちばな
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