遅ればせながカスレを食べてきました
春めいてきた昨今ですが、幸か不幸か当日は雨が降っていて肌寒く3月にしてはカスレを食べるのに相応しい気温でした。(勿論、カスレを食べるには寒ければ寒いほど良いのですが…)
行ったのは小田急線の東北沢駅から5分少々の閑静な住宅街にあるディアログ。本物感あるフランス料理を心地良いサービスで味わわせてくれる、少し足を延ばしてでも行く価値のあるビストロです。
https://www.eatpia.com/restaurant/Dialogue-HigashiKitazawa-French
最初に「マグロのタルタル」と「ブルーチーズのブランマンジェ」の2品を前菜として食べたのですが、両方とも程よく酸味が効いた味わいで食欲を刺激し、カスレへの期待感を高めてくれます。
そして真打ち登場といった感じでテーブルに運ばれてきたカスレは熱々。
ネコ舌のFumamotoを威圧するかのような存在感に圧倒されながら、ハフハフしながらマグマのようにグツグツするカスレを食べ始めます。
「脂ぎっているからウマイ!」
黙々とカスレを食べている時に、フランス料理オタクといった感じの食べ歩き仲間が発したのが上記の一言です。
Fumamotoは味わいを言葉にして表現するのが苦手で「ウマイ、ウマイ」としか言えないのですが、年下ながらも莫大な食べ歩き経験と料理に関する知識をもつ同胞のような仲間は、以下のようにディアログのカスレの味わいを説明してくれました。
ソーセージと鴨のコンフィから出るゼラチンと脂を
白インゲン豆が吸い込んで、豆の中に旨味となって凝縮されている。
間違いなく今まで食べたカスレのTop 3に入る!
以下は実際にカスレをつくる好井シェフの言葉になります。
自分にとってカスレは白インゲン豆を美味しく食べてもらうための料理。
フランスには地域によって違うスタイルのカスレがあるが、
インゲン豆が入っていないカスレはない。
だから美味しいカスレは豆が美味しい。
これは料理人の想いが、そのまま味わいとして食べる側に伝わっているという良い例ですね。
渋みだけでなく果実味もあるワイン
ディアログを好井シェフと一緒に切り盛りするソムリエの下川さんはカスレに合わせて味わうワインとして、それぞれ異なるスタイルのカスレで知られるフランス南西部のトゥールーズ、カステルノーダリ、カルカソンヌの近くの、渋みだけでなく果実味もあるシラーやグルナシュ、マルベックなどを薦めてくれます。
そして何よりもディアログのカスレを特別なものにしているのは、好井シェフもソムリエの下川さんもカスレが大好きだということ。
カスレの日
自分たちでも年に何回か賄いで下川さんが選ぶワインに合わせてカスレを食べる日をもうけ、コロナ以前には毎年のように本場フランスでカスレが評判の店に行って、自分たちのカスレと本物のあいだにズレがないか確認してきました。
これから暖かくなる時期に完全に季節外れといった感じの投稿になってしまいましたが、是非、以下のリンク先で四季を通して心地良く美味しいビストロ料理を味わえるディアログの魅力をチェックしてみてください!
https://www.eatpia.com/restaurant/Dialogue-HigashiKitazawa-French
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