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行きつけのレストランを見つける…予告編

もう5年ほど前のことですが、フレンチの超一流といった感じの幾つかのレストランで支配人を務めた経験をもつ大ベテランで、このFumamotoにとってはレストランだけでなく、人生に関しても多くを学ばせてもらっているメンターのような方が、以下のようなことを言っていました。

「行きつけの店がない人が多いようだけど、不幸なことだと思うよ…」

当時この言葉を聞いて、多くの人はメディアに踊らされるように新しいレストランを追いかけるのに忙しく、リラックスして気兼ねなく食事ができ、常連として多少のワガママが許される場所をもっていない、と思ったのを憶えています。

Fumamoroも外食を楽しむ喜びに出会い、多くのことを学ばせてもらったレストランが閉店してしまい、行きつけの場を失った経験があるので、「不幸なこと」という思いには共感できました。

女房とレストランは新しい方が良い…

最近あらためて「行きつけの店がない」ということに関して考える機会があり思ったのは、必ずしも仲間や大切な人と一緒に美味しい料理やワインを味わいながら会話を楽しむ為にレストランに行くのではなく、SNSなどで情報を発信したいが為に新しいレストランを見つけ、出かけて行く人が多いのではないかということです。

提供する情報は新しい方が良いので、新たにオープンした、もしくは今まで行ったことがない本人にとって新しいレストランに関しての感想のようなものを情報としてSNSなどでシェアする…そんな人たちです

これを続けると、残念ながら、自ずと1つの店に頻繁に通うようなことは経済的にも時間的にも難しくなります。

本当にそうなのか?

Fumamotoには一緒に外食を楽しみ、レストラン探しをするに際して信頼している知り合いが何人かいるのですが、その中で積極的にSNSやブログで情報を発信している2人について考えてみました。

性格も世代も異なる2人なのですが、共通するのは独自の嗅覚をもち、外食を楽しむことで築いてきたネットワークを駆使して良いレストランを見つけることに長けているということです。

因みに、この場合「良いレストラン」というのは単純に「行って良かった」と思えるレストランになります。裏を返せば、行って後悔はしないという意味でもあります。

もう1つ2人に共通するのは飽くなき好奇心のもと常に良いレストランを見つけながらも、いくつかのレストランに関しては年に何回も、少なくとも年に4回は通っているということです。

これから何回かに分けて、そういった行きつけとも言えるようなレストランには何を目的に通うのか、どうして引き戻されるのかなどを探っていこうと思います。

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