「中身がない」と言われたとき、私には思い当たる節があった。それは「ミーハー」であったことだ。いや、正確に言うとミーハーではない。流行の最先端を押さえておきたかったわけではなく、知り合いと話を合わせるための手段としてミーハーのふりをしていたのである。 小学生の頃、一番の仲良しだったしほちゃんが嵐にハマり、私にも勧めてきた。当時私はテレビを見ない子供だったため、嵐を知らなかった。とりあえずしほちゃんからジャニーズという事務所に所属するアイドルグループであることと「ラブソースウィー
どうも初めまして。全てを水に流す男と申します。 中学生の頃、私には仲のいい友人がいました。 名前はりなちゃん。通っている塾、遊んでいるゲーム、読んでいる本、所属している部活、これら全てが私と同じなのになぜかいつも定期テストで一位を取る不思議な女の子でした。彼女とは中学校の三年間ほとんど毎日共に登下校したわいない会話をしていました。 ある日、りなちゃんとお互いを野菜に例えたら何になるかという話をしていました。私はりなちゃんを人参と言いました。理由はりなちゃんは線が細く知識が豊