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祖父への思い #私の心のこり

正月になる度思い出す。
亡き祖父が、毎年お年玉代わりに一冊の本を買ってくれた。
それが漫画の時もあり、雑誌の時もあり、流行りの小説やエッセイもあった。
祖父の家には書斎があり、たくさんの本が並んでいた。
私は祖父に進められるまま、たくさんの本を読んだ。

中学、高校と進学するにつれ、祖父に会いに行くことはなくなった。
親戚の集まりにいくことよりも、自分の時間を過ごすことが好きだったからだ。

私は祖父が大好きだった。私の知らないことをたくさん教えてくれた。
だが、私は祖父に、大好きだということを伝えきれていたのか。

祖父が死んでから、それを思って、もう二度と会えないことを悔やみ続けた。
なぜ祖父に会うことよりも自分の時間を優先したのだろう。
祖父ともっと語りたかった。祖父からいろんな事を教わりたかった。祖父に、私のおすすめの本を買ってあげたかった。

今、私には大好きな姪と甥がいる。
正月に彼ら彼女らに会えるからと、本を買っている自分がいた。
母にその事を伝えると
「子供 孫含めて、おじいちゃんに一番にてるね」と返事が帰ってきた。

私が祖父にやり残した心残りは、そのまま次の世代に伝えていく種になるのだろう。
その種から芽が出るかはわからない。
ただ、祖父が私に残した思いを、次に伝える、それが、祖父亡き今、私にできることなのだと思う。


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なんとか書き上げた!!
テーマ難しかった💦


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