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自分が生まれたルーツが嫌いだった
わたしは自分のルーツが嫌いだった。
自分の存在が嫌いだった。
親も親戚も兄弟も嫌いだった。
何もかも嫌いだった。
親戚の集まりも行きたくなかったし、
新年の親戚の集まりで叔父さんたちが偉そうに酒盛りしてるのに女性陣は裏で食事の用意をしてご飯を食べるのも最後で、
あからさまな男尊女卑が嫌いだったし、
とにかく何もかもが嫌だった。
昨日夜寝る前に、そんな情景が次から次へと出てきて、
「おじいちゃんはいつも火鉢の前にいたな」とか、
「おばあちゃんはあそこで編み物をずっとしてたな」とか、
「おばあちゃんの家の裏口には祠があって、いつも玉子が備えられてたな」とか
あのとき、幼いわたしが見て感じて触れたあらゆる経験が湧き出して来て、
その瞬間あの記憶全てを追体験して、
どれもが愛しくなり「確かにそこにある」感覚になりました。
なくなっていないし、今も確実にそこにあるし、
いつでもそこへ行ける。
あの体験、経験の全てがわたしを作っていたし、
体験したかった全てを体験してこれたのだと明確になった。
ルーツに感謝が溢れて来た。
あんなに嫌で仕方なかったはずなのに、
本当は大好きな瞬間ばかりだったのだと知る。
ルーツに感謝してる。
自分が生まれてこの肉体を与えられ名前をもらい健康に育ててもらい、
色んな経験をさせてくれた親や先祖への感謝。
愛に囲まれてた。
愛に包まれてた。
愛でしかなかった。
愛でよかった。
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![あい](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138849291/profile_ec10f773321a34b56df0da5cc13b095f.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)