ICE3のパノラマシートで行くケルン大聖堂 【オランダ〜ドイツ】
2017年末当時オランダ・ユトレヒトにいた私は、鉄道に乗ってドイツ・ケルン大聖堂に向かうことにしていました。
その鉄道というのが、ICE(Intercity-Express)です。
列車種別とは最上位にあり、IC(Intercity)よりも上の高速鉄道です。
簡単に言えば、ドイツの新幹線のようなものです。
ドイツの鉄道と言えばICE、その中でも最も活躍しているのが最高時速330kmを誇るICE3*です。
ICEは主にドイツ国内を走る高速鉄道ですが、今回のようにドイツ国内と、隣接する国々の都市(オランダ・アムステルダム、ベルギー・ブリュッセル、フランス・パリ、オーストリア・ウィーン等)を結ぶ、その名の通り都市間高速鉄道としての役割を果たしています。
ミュンヘン中央駅に停車しているICE3
そのICE3の先頭車両には座席から運転席が一望できるパノラマシート(前面展望席)があります。
ICE3の前面展望席
1.予約方法と注意点
DBの公式サイト(Deutsch Bahn、ドイッチュバーン、ドイツ国鉄のこと)から切符を予約すると有料で座席指定ができます。
車両の両端に前面展望席があるのですが、片方は1等席、もう片方は2等席です。
こちらは2等席の先頭車両のシートマップです。
この図の座席番号11、13、15、17が運転席が見られる前面展望席です。
一応説明しておきますが、この車両は携帯電話での通話が禁止されています。
わざわざ禁止するということは、他の車両では通話がオッケーなのです。文化の違いですね。
こちらは1等席の先頭車両のシートマップです。
この図の座席番号102、104、106が運転席が見られる前面展望席です。
2等席より座席が1つ少ないですね。そうです、1等席なので座席が広いため、座席数が少ないのです。
それでは1等席と2等席のどちらの方がいいか?という話ですが、ICEは予約段階では進行方向が分からないため、どちらとも言えません。
では現地に行った時窓口で予約すればいいのでは?と思う方もいると思いますが、パノラマシートは大変人気なため、直前になればなるほど手に入りにくいでしょう。
おまけにDBは当日に買うとめちゃくちゃ料金が高い(1,2ヶ月前予約の2~3倍くらい)ため、旅程が決まり次第、思い切って予約することをお勧めします。
ちなみに、私の場合は2等席に座ったところ、運よく進行方向と同じ向きでした。
*営業最大速度としてはドイツ国内では最大300km/h、フランスでは最大320km/hです。
*2017年に後継機であるICE4が登場しました。
2.パノラマシート乗車記
ユトレヒト中央駅からケルン中央駅までフランクフルト行きのICE3で向かいます。
ユトレヒト駅にて
車内モニター
2等席の先頭車両区画です。
車内はwifiがあり無料で利用できます。
横にも大きな窓があります。
…あれ?
そうです。
スイッチで一つで普通のガラスが曇りガラスに早変わりする瞬間調光ガラスが採用されているので、せっかくのパノラマシートなのに運転席が見えないのです。
安全運転のためには仕方がありませんね。
一応、スマホをガラスにくっつけて撮ってみましたが無理でした。
それでも、かろうじて見える前面展望と横から見える風景を楽しんでいると、ケルンまで残り15分程度というところで、減速区間に入ったせいか運転手さんがガラスのスモークスイッチを切ってくれました!
うわぁぁぁカッコイイ!!
鉄道でみる自然の風景も良いですが、こういう眺めも乙なものです。
それにしても運転手さん、結構ラフですね。
そしてお待ちかね、ケルン大聖堂です。
ICE3のパノラマシートと大好きなケルン大聖堂の組み合わせ!!
ああ、ビールが進む…
動画もちょっとだけ撮っておきました。
こうして、無事パノラマビューを堪能してケルン中央駅に到着しました。
ケルン大聖堂をは駅を降りて、すぐ目の前にあります。
世界一ターミナル駅から近い世界遺産かもしれません。
ケルン大聖堂の紹介はこちらへ。
最後までお読みいただきありがとうございました。