ヨーロッパの美しい図書館 その8 クレムスミュンスター修道院図書館 【オーストリア】
先に白状しておきますと、こちら現地までは向かいましたが事前の情報確認不足ゆえに、実際に目にすることは叶いませんでした。
どういうことなのかは…これから説明します。
オーストリアにある世界一美しい(と勝手に思っている)アドモント修道院図書館(note)の観光を終え、次に向かったのはアドモントとリンツの間にあるクレムスミュンスター修道院(Kremsmünster Abbey)でした。
今回はリンツからではなく、アドモントからの帰りに立ち寄ったため、
最寄りのクレムスミュンスター駅に立ち寄ったのは午後2時半頃でした。
駅からクレムスミュンスター修道院までは徒歩20〜25分程度ですが、修道院は高低差が50mほどある高台に建っていますので、少し疲れます。
駅を出てすぐの光景。
向こうの丘に建っているのがクレムスミュンスター修道院です。
平日だからか、メーデーだからか、街にはほとんど人がいません。
あんなところまで登るのかと思うと嫌になりますね…。
急斜面は大変ですが、頑張って登ります!
汗だくになり、今までの疲労で膝がギシギシと悲鳴を上げていましたが、何とか坂を登りきりました。
こちらが修道院の入り口です。
この写真を撮っている向きから見て左手に、案内所兼お土産売り場があります。
中庭をぐるっと囲むように建物が連なり(だから中庭と言うのでしょうが)、その一角に立派な教会がありました。
入ってみましょう。
天井にはフレスコ画が描かれており、柱には美しいタペストリーが飾られていました。
クレムスミュンスター修道院はベネディクト会の修道院として777年に設立されました。街のシンボルである上に、天文台を併設しオーストリアの天文学に多大な貢献をしてきたという一面もあります。
(本当はもっと詳しい解説がしたいのですが、なにぶん日本語の参考資料が乏しく、ドイツ語も良く分からないため十分な解説ができません…)
さて、ここにやってきた目的は図書館です。
4つの部屋をひとつに繋いだ長さ65mある図書館には、何と23万冊もの書物が保管されているというのです。
もちろん一般人が手に取ることはできませんが、その雰囲気を味わうことさえできれば、私はそれで満足です。
地図によれば図書館は教会の隣の建物のようです。
目的地に進みましょう!
あれっ…?図書館はこの先にあるはずなのに、扉には鍵が閉められており、この先に行くことは叶いません。
この扉ではないのかなと思い、周辺の色々なルートを探してみましたが、どうやらここのようです。
…嫌な予感します。
先ほどの案内所兼お土産売り場に戻り、受付のおばさんに聞いてみました。
私「(スマホで図書館の写真を見せながら)図書館に行きたいのだけど、どうすれば行けますか?」
おばさん「あら、今日はもうガイドツアーは終わったわよ。また明日10時に来てちょうだいね」
私「えっ、ガイドツアー!?」
事前の情報収集不足でした。
クレムスミュンスター修道院の図書館は特定の時間に催行されるガイドツアーでしか見学できなかったのです。
現在の時刻は15時半。もうガイドツアーは全て終了していました。
仕方がないので、その案内所に展示してあったパネルを撮影してきました。
こちらがそれです。
この目で観たかったなあ…。
もしこのことを事前に知っていれば、アドモント修道院でもっとゆっくりできたな…と色々ブルーな気持ちになってきました。
皆さまはクレムスミュンスター修道院図書館を訪問する際は、
必ずガイドツアーの時刻を確認してからにしてくださいね!
◾️諸情報
住所 Stift 1, 4550 Kremsmünster, Austlia(Google Map)
ガイドツアー料金 大人8ユーロ
ガイドツアーの開始日時 下記リンクの公式ページでご確認ください。
※メールを送ってもエラーで返ってくるので公式HPの情報がどれほど信用できるのか…。電話で確認していただくのが最も確実かと思います。
このnoteを書くにあたって、色々調べているとYouTubeでこの図書館の動画を見つけました。
1:55あたりから図書館内の隠し扉の紹介もされています。
こういう仕掛けってとても面白いですよね!
次回またオーストリアを訪問する機会があればリベンジしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
⭐️ヨーロッパの美しい図書館シリーズ
・その1 ストラホフ修道院図書館 【チェコ】
・その2 デンマーク王立図書館 【デンマーク】
・その3 ストックホルム市立図書館 【スウェーデン】
・その4 ザンクト・フロリアン修道院図書館 【オーストリア】
・その5 オーストリア国立図書館 【オーストリア】
・その6 アドモント修道院図書館 【オーストリア】