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FULL KAITENのプロダクトデザイン現在地
不確実性の高い課題に挑むマインドセット
フルカイテンのBXデザイン室 室長、前田です。
黎明期から参画し、成長〜変革まで経験した激動の6年間でした。
そんな様々な変化を目の当たりにした私の視点で、不確実性の高い課題を解決する「FULL KAITEN」のプロダクトデザインについて語ります。
マルチプロダクト戦略への転換
FULL KAITENは、当初、単一プロダクトを提供していたが、経営方針の転換、人員増強による組織の成長を経て、2022年に「マルチプロダクト戦略」へ転換した。
現在は、小売業の在庫最小化・粗利最大化を実現するVertical SaaSとして、顧客が抱える様々なケースの課題に向き合い、解決するため、複数のプロダクト・サービス・PoCを展開。
商品ライフサイクルの各フェーズにおける様々な業務に対し、「在庫」という観点から課題解決することで「粗利経営」を実現するというコンセプトは、マルチプロダクト全体を通じて一貫している。
この「在庫×粗利経営」をコアとすることは、FULL KAITEN独自の価値を創出し、最大の強みになる。
「在庫×粗利経営」を業務として実行できるプロダクト
これこそがFULL KAITENのプロダクトデザインが目指すところだ。
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ウォーターフォールからアジャイルへ
マルチプロダクト化が進む中、顧客の多岐にわたる課題に対し、柔軟かつ迅速な対応をするために、アジャイル開発への移行は必至。
従来のウォーターフォール型開発では、最初に詳細な仕様を決めて、それに従って開発を進めるため、一度決めた仕様を後から変更することが難しく、開発リードタイムが長期化し、プロジェクトが硬直してしまう。
しかし、アジャイル開発では、小規模な単位で開発・リリースを繰り返しながら、状況に応じて仕様を柔軟に変更できるため、市場や顧客のニーズに迅速に対応できる。
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アジャイル開発の特徴
MVP(Minimum Viable Product)の活用
初期段階では最低限の機能を持つ製品を短期間で開発し、顧客に提供する
顧客のフィードバックを得ながら、継続的に改善し、成功モデルに近づける
計画や優先順位の柔軟な変更
PoC(Proof of Concept)の途中で、当初の計画や機能の優先順位が変更される
アジャイル開発の本質であり、プロジェクトの成功に不可欠なプロセス
顧客の要望を反映しながら開発
顧客のニーズを適時に取り入れながら、機能単位で仕様を変更・追加する
開発の全体像が明確に定まっていないプロジェクトや、開発途中での変更・追加が発生するプロジェクトに最適
アジャイルなマインドセットの重要性
アジャイル開発を成功させるためには、関係者全員がアジャイルなマインドを持つ必要がある。
先日のALL HANDS(全社員会議)で以下のメッセージが、CPO田中より全社員に発信された。
“Be Agile. アジャイルしようぜ”
“凝り固まった業界の常識を変える”
「凝り固まった業界の常識を変える」即ち「ToBe業務(あるべき業務)への変革」がFULL KAITENの使命である。これなくして顧客を課題解決に導くことはできない。
私たちは、不確実性の高い課題の解決に挑んでいる。そこに正解らしい正解はない。
しかし、日々顧客に向き合い、アイデアを出し合い、着実に前進している。
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部門横断で総デザイナー化
アジャイル開発を行う上で、プロジェクトに関わる全てのメンバーがデザイン的な視点を持ち、価値創造に貢献している。
PM、PO、デザイナー、エンジニア、セールスなど、各部門がそれぞれの視点からプロダクトの価値を最大化するために連携
プロダクト毎にチームを組み、チーム全員で「顧客の課題をどのように解決するか」「顧客にどのように価値を訴求できるか」を考え抜く
ここまで述べてきた「アジャイルなマインドセット」「総デザイナー化」の根底にあるのは何か。
それは、フルカイテンのバリューである「カスケード」だ。
「カスケード」とは、組織の縦割りで部門ごとに情報や価値を滞らせるのではなく、組織全体で流動的に連携しながら価値を創造すること。
FULL KAITENのプロダクトデザインには、このバリューが深く根付いている。
異部門・異職種のチームによるコラボレーションなくしてイノベーションは起こせない。
この6年間で、プロダクトや組織の進化を、最も直接的に肌で感じることができた変化である。
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