FULL KAITENのPOチームとは？

2025年2月27日 12:42

フルカイテンのプロダクトオーナー（PO）の島田です。
入社したのは2020年6月です。
当初はカスタマーサクセス（CS）を担当していましたが、2022年夏頃からPOをしています。2025年2月現在、いつの間にか、フルカイテンでのキャリアはPOの方が長くなっていました。

こちらの記事では

・当社へエントリーを検討している方
・「POってなんだろう？」「他の会社のPOって、どんなことをやっているのだろう？」と情報収集をされている方

に向けて、当社のPOが何をしているのかをご紹介します。

当社におけるプロダクト開発の現在地については、当社BXデザイン室室長の記事がわかりやすいので、ぜひ御覧ください。

「PO」とは？（PO、PdM、PMM、PM、CPO）

よく、「POとPdMの違いが分からない」等の話があります。
「業務範囲がよくわからない」、「それってもはやCPOじゃない？」などです。

まず、当社のPOチームの大まかな立ち位置を説明します。

当社のPOチームは「プロダクト価値の最大化」に責任を持っており、「お客様の課題解決のために、どんな優先度で何をつくるか」を考える「開発サイドのチーム」です。
CPOを中心にプロダクトロードマップを作成し、ロードマップの運用、プロダクト開発のプロジェクト管理を担います。また、顧客課題を深堀りしサービス仕様書（要求仕様書）を作成したり、SEが作成してくれるプロダクト仕様（システム要件）のレビューや、エンジニアが作成してくれた機能の受け入れ確認をしたりします。

また、当社には「プロダクトマーケティング（PM）グループ」があります。
彼らは「市場拡大」に責任を持っており、「事業成長のために、誰に何が売れるか」を考える「ビジネスサイドのチーム」です。
販売戦略の立案・計画・実行を担います。また、顧客要望の収集・整理や新規プロダクト開発におけるPoCの実行、戦略的に支援を強化するパートナー顧客とのコミュニケーション、セミナー登壇などをしています。

FULL KAITENはお客様が日々の業務で利用するプロダクトであるため、彼らと密に連携を取ることで、開発サイドとビジネスサイドの接続を円滑に行い、事業成長とプロダクト価値の最大化を進めます。

ざっくりですが、上記のようにPO、PMと分担範囲が分かれており、開発サイド寄りの領域が当社のPOチームの守備範囲となります。

POチームはなにをやっているのか？

その守備範囲の中でPOチームがなにをしているのか、目的、手段、行動の3つの切り口で説明します。

POチームの「目的」

まず、POチームの目的は「プロダクト価値の最大化」です。
これをもう少し具体的な言い方に変えると「機能提供による顧客のアウトカムの最大化」となります。

「機能提供による」としているのは、当たり前ですが、プロダクトの開発サイドができることは「機能を開発すること」だからです。価値あるものを素早く開発することが重要になります。

「顧客のアウトカムの最大化」をもう少し砕くと、
　・カスタマーが定量成果に納得する（＝カスタマーがROIを得られる）
　・ユーザーの業務が楽になる（＝ユーザーの業務に定着する）
ということになります。
こちらがそのまま「POチームの目的」となります。

ただ単にプロダクトをアウトプットとして出すのではなく、それが顧客のアウトカムの最大化に接続していることが重要だと考えています。

POチームの「手段」

次に、上記の目的を達成するための「手段」として、POチームが出すアウトプットは、
　・試作版
　・β版
　・プロダクト版
この3つです。

サービス仕様やプロダクトの企画書などはPOのアウトプットの1つですが、それをいくら書いてもお客様は喜びません。とにかく動くプロダクトをお客様に届け、顧客のアウトカムの最大化を目指します。

また、上記のアウトプットの定義は以下のとおりです。

試作版：
・手段はなんでも良いのでプロダクトの企画を実現したツールやデータを提供する。
・人的な支援（人力対応）も含む。

β版：
・ROIを示すことができ、業務定着ができる最低限の機能を実装したもの。
・ただし、機能的な制約があったり、拡張性や性能が考慮されていない。

プロダクト版：
・幅広いお客様が利用できるように、拡張性や性能、安定性が考慮できている。

これらをお客様に提供することが「POチームの手段」となります。
この手段をもって目的の達成を狙います。

POチームの「行動」

最後に、プロダクト開発のプロセスの中でPOチームが実行することは「プロダクトディスカバリー」です。
プロダクトディスカバリーを私なりの解釈で整理すると、以下の2つになります。

　・開発課題の設定
　・設定した課題の解消

「開発課題の設定」とは、プロダクト開発のプロセスにおいて開発を妨げている要因を明らかにすることです。「設定した課題の解消」とは、その要因を排除するために行うありとあらゆる対策のことです。
POが日々行う業務、タスクはこれらに紐づいています。
これらが「POチームの行動」となります。

まとめ

フルカイテンのPOチームのイメージはついたでしょうか？
守備範囲、そして目的と手段と行動が明確になることで、業務のタスクの解像度がぐっと上がります。これだけで日々の業務がやりやすくなります。

POチームは紆余曲折を経て、現在ご紹介したような体制、役割となりました。
これまでは、「業務範囲がよくわからない」、「それってもはやCPOじゃない？」のような状態だったこともあります。

更に進化している点もあるので、それは下記の記事でご紹介したいと思います。