「心・技・体」でふりかえるフルコンタクト空手2年目
1年間というのは長いもので、いろいろ書きたい気がするので「心・技・体」でそれぞれふりかえってみます。
心
フルコンタクト空手がますます楽しいです
1年目は「見様見真似」あるいは「何も考えずに運動として」やっていた動作に関して、いろいろなところで学んだ原理原則や自分なりの考えに基づいて、何かしらを意識しながらできるようになりました。
これによって、楽しさの性質も単なる exciting だけでなく interesting な部分も加わりさらに楽しくなりました。
また、筋トレなどの成果で体型が目に見えて変わってきたのと、仮説を持って稽古・トレーニングをした結果試合でも勝つことができたことで、PDCAが回り出したことも実感できています。
良い意味で「稽古にいかねば」という気持ちが減りました
1年目は「上達のためには週に2回稽古に行きたい」という気持ちが強く、1回しか参加できない週はなんとなく残念な気持ちになっていました。
そんな中、2年目の途中で第2子が爆誕したことで、稽古にいける頻度は1年目よりも少なくなりました。当然、生まれる前後2ヶ月くらいは稽古はお休みで、そろそろ生後1年になる現在も週1回が基本な感じになっています。
しかしながら、「週1回の稽古ならそれはそれでよかろう」というのが最近の正直な気持ちです。
これは、筋トレやスタミナトレーニングの重要性がわかってきたことで、目的が明確な自主トレを自宅でできるようになったことが大きいと思います。
自主トレでは筋トレ・スタミナトレーニングで基礎体力を高め、稽古ではその活かし方を学ぶ・試す、ということで自分の中ではいい感じに整理できています。稽古に行くとローキックを効かされて自主トレが数日お休みになったりすることもしばしばあるので、基礎体力の向上という観点では週1参加の方がよい可能性すらあるかもしれません。
技
基本技
余計な力を入れないこと(いわゆる脱力)
打撃に使う部位以外の筋肉(ざっくりいうと、突きであれば下半身、蹴りであれば上半身)も動員すること
地面反力を使うこと
自分の打撃の衝撃を自分で吸収しないようにすること
などなど、いくつかの基本的な考え方は「概念としては理解」したつもりです。
ミット打ちなど相手が動かない状態であれば、多少なりともこのあたりを意識しながら動くようにしていますが、組手となるとそうはいきません。たぶん、そもそも意識しなくてもそのように動けるようにならないといけないということなのだと思いますが、そのためには反復練習しかなさそうです。
「ものごとを身につける」とは、①概念として理解 → ②身体性(実感)を伴う理解 → ③意識しなくてもできる、という段階を踏むものだと思うのですが、上記の項目群に関しては自分は概ね②の入り口あたりかなという感覚です。
コンビネーション
コンビネーションについても、「概念としては理解」したと思います。稽古で教わった技など、実戦で当てたい場合はどのようなコンビネーションを組めば良いかということを自分で考えて、組手で実験してみることくらいまではとりあえずできるようになりました。
ただ、考えた通りにいくことはほぼなく、コンビネーションの難しさに打ちひしがれる日々です。
体
スタミナ
フルコンタクト空手の初級者は大前提として「1にスタミナ2にスタミナ、3,4がなくて5にスタミナ」だと思います。
いくら筋力や技術があっても、それを発揮できるだけのスタミナがなければ宝の持ち腐れ
スタミナが切れると、組手の稽古も「しのぐだけ」になってしまい練習の質が下がる
スタミナ切れを起こすと、防御力や注意力が低下してケガのリスクが上がるし、ケガまでいかなくても攻撃を効かされて稽古が辛くなる
というわけで、2年目に(気持ちの上では)特に力を入れたのはスタミナの強化です。「気持ちの上では」と書いたのは、筋トレと違ってある程度まとまった時間が必要+室内ではやりにくいため、実際にトレーニングする頻度は決して高いとは言えないためです😅(週1-2回)。
メニューとしては、始めた当初はバーピーをタバタ式でやっていましたが、最近は下半身の強化が重点項目に加わったため、坂道ダッシュをがんばっています。
心拍数190bpm前後になると正直めちゃくちゃしんどいですが、稽古でも試合でも効果を実感できているのと、朝イチでスタミナトレーニングをした日は自己肯定感高く1日を過ごせるので、ゆるいペースながらなんとか継続できています。
筋力
引き続き、自重メインでの筋トレ(プリズナートレーニング)を自宅での隙間時間にちまちま継続しています。特記すべき2年目の変化としては、以下のポイントです。
膝痛とアンイーブンスクワットスクワットの難しさで挫折していたスクワットを再開
突きを強化するため(と、ハーフ・ワンアームプッシュアップの難しさからの逃避)で拳立てを開始
前者は、稽古の中での補強で片足スクワット(上げている方の膝が床につくまでのハーフスクワット)が全くできなかったことがきっかけです。若者はともかく、自分よりもだいぶ年上の方もできていたのを見て、このままではいかんと危機感を覚えましたw
また、ほぼ同じ時期に、「どうやったら強いローキックを蹴れるのか」を考えたところ「片足でしっかり立てる」ことが前提として非常に重要なのではないかという仮説に至り、その目的も兼ねて片足スクワットに継続的に取り組んでいます。
後者は、突きを打った時に手首がグネッとなってしまうことがしばしばあり、手首の弱さに課題を感じたのと、そもそも道場の先生も拳立てはやるように(意図としては突きの反動を受け止める感覚を身につけるため)おっしゃっていたこともあり、拳の痛みに耐えてがんばっています。
最初はやわらかいマットの上でしかできなかったのですが、最近はフローリングの床に薄いタオルを敷けばできるくらいには慣れてきました。心なしか拳も固くなってきた気がします。
打たれ強さ
負けた試合は2試合とも、ローキックを激しく効かされてしまった(普通に足を引きずるレベル)ため、その対策として稽古後にローキックを蹴ってもらう試みをしばらく続けていました。
が、上記の通り下半身強化に努めることにしたので、スクワットができなくなるダメージを負うのを避けるため「ローキック蹴ってもらおう企画」は中断中です。
代わりに、ローキックをまともに貰わないためのポジショニングを意識するようにしています。
まとめ
長くなりましたが、全体としてはフルコンタクト空手というものに対する解像度が様々な面で上がり、それに応じて自分なりに仮説を立てて取り組むことで、1年目よりもさらに楽しくなってきました。