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壮年黒帯という提案

上記のポストが、自分としては多くの方からのいいねや複数のコメントをいただけたこともあり、付随して色々思うところがあったので note をしたためてみます。


そもそも年代に関わらず10年続けられるのは10人に1人

まず考えさせられたのは、ある方からいただいたこちらのコメント。

私の経験上、Jr.、一般、壮年などの年代に関わらず始めてから十年後に残っているのは一人ぐらいです。

たしかに、言われてみればそうかもしれません。
特にジュニアで始めた場合は、そもそも親に「やらされている」ケースも少なくないでしょうし、そうでなくとも好きなことややりたいことが移り変わっていく時期で、さらに受験や進学など様々な人生の節目もあります。

壮年で始めた場合は、「自分の意思」で、始めていることは間違いないでしょうが、転勤をはじめとする仕事の環境・状況の変化は予測が難しいことや、家庭に関してもこどもと違って「責任」があること、最初のポストに書いたように体力的な問題など、「やめる理由」はたくさんあり、結果としてやはり10年続くのは10人に1人、ということなのでしょう。

自分も大人になってから始めた趣味はほかにもあり、そのうち2つ(ピアノとロードバイク)は5年ほどは続けていましたが、10年は続きませんでした。そう考えると、空手も10年続けるのはなかなか大変そうです。

明日に支障をきたすような練習が必要というのはどうなんだ

続いてはこちらのコメント。

明日に支障をきたすような練習が 必要というのはどうなんだろ? と、考えてしまいます。

これは「確かに」過ぎますね。

フルコンで「明日に支障をきたす」という意味で一番きついのは、まずローキックのダメージです。膝を曲げて腿の筋肉が引っ張られると激痛になるので、立ったり座ったり、階段の上り下り、自転車を漕ぐ、など日常生活の多くに支障が出ます。育児中だったりするとなおさらです。

少しでも早く治そうと湿布やアイシング、テーピングも試したものの、期待したほどの効果は得られませんでした。

結局最近は、
1. ディフェンス技術を高めてローキックをまともにもらいにくくする
2. 筋トレで腿の筋肉を鍛える
3. 稽古後に余裕があれば先輩にローキックを蹴ってもらって打たれ強さを鍛える
という3点で時間をかけて対策を進めています。

また、頻度は低いですが胸パンをもろにもらって「くしゃみをすると思わず声が出る」くらいに胸骨のあたりが痛くなったのもきつかったです(それでもおそらく骨まではダメージは行っていない)。肋骨を痛めている方も散見されますが、そうなったらもっと酷い痛みに襲われるに違いありません。((((;゚Д゚)))))))

このような、一般人であれば「ケガ」と言える状況が当たり前のように発生する強度の練習が必要なのかと言えば、試合で勝つことや黒帯を目指すのであれば「必要」というのが回答になるのかなと思います。
ほかの武道・スポーツでもガチ勢であればこういうこともあるでしょうが、エンタメ勢でこの感じはフルコンくらいではないでしょうか。

壮年のレベルに見合った黒帯があってもいい

最初のコメントをいただいた方からは、以下のコメントもいただきました。

壮年には壮年のレベルがあるので、それに見合った黒帯があってもいいと思います。

これはめちゃくちゃその通りだと思いました。

自分は以下のようなポストもしていまして、壮年の初段審査は10人組手が5人でよい、と知った時はホッとした反面、残念な気持ちがありました。一般の黒帯と基準が異なるのであれば、仮に初段を取れても胸を張って黒帯と言えない気がしたためです。

茶帯(1級)と通常の黒帯(初段)の間に、壮年黒帯を作って、帯の色も黒地に金線なし(極真や白蓮会館は初段は金線1本、二段は金線2本、、、となっている)とすれば、壮年には壮年のレベルに見合った黒帯、かつ目指したい人は一般の黒帯のレベルを目指すことができてよいのではないでしょうか。

合同稽古会などでは、黒帯を締めて以上相手も黒帯として扱ってくるでしょうから、壮年黒帯が区別できるようになっていれば、安全面でもメリットがあるように思います。

最後に少し余談ですが

他者との比較で優劣や勝ち負けを基軸にする考え方でやる事が違うのかも? と、私は思ってます。

これも、45歳という自分の年齢を考えればまさにその通りだと思います。
実際、年齢とともに、空手以外に関してはほぼこのような考え方になっています。

しかしながら空手だけは、格闘技という性質上なのか、部活をやりきってこなかった青春時代を今さら取り返そうとしているのかはわかりませんが、なんだかやけにムキになってやってしまいますw

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