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よき出逢いを

『未完の姿で完結している』大槻武治

ああでなければならない

こうでなければならないと

いろいろに思いをめぐらしながら子どもを見るとき

子どもは実に不完全なものであり

鍛えて一人前にしなければならないもののようである。

いろいろなとらわれを棄て

柔らかなこころで子どもをよく見るとき

そのしぐさのひとつひとつが実におもしろく

はじける生命のあかしとして目に映ってくる。

「生きたい、生きたい」と言い

「伸びたい、伸びたい」と全身で言いながら

子どもは今そこに未完の姿で完結している。

長野県伊那小学校で昔勤めておられた先生が書かれた詩で
今も伊那小で大切にされている

伊那小学校の学校説明資料は
上の大槻先生の詩で始まり、
最後は下の言葉で締めくくられている

“答えのない学校”HP
藤原さと

学校は単なる職場ではなく

『詩境』でなければならない

子どもと教師の「人生邂逅の場」として

人間の現実境であってほしい

松沢一美校長

邂逅(カイコウ)・・・
人生を変えるほどの出逢い、巡り逢い

この詩を読んで
ふと思い浮かんだ

だいすきな
相田みつをさんの詩

その時の出逢いが

人生を根底から

変える事がある 

 よき出逢いを

相田みつを

そんな出逢いを
私は学校で
たくさん
させてもらっている。

子どもたち一人ひとりや
保護者の方々、
一緒に働く人たち


学校って
本当に
出逢いだらけの
場所なのだ。

人がいないと
成り立たない場所。

目の前に
たくさんのはじける生命が
ある場所。

教師になってから
学校という場所は

私にとって
単なる
「職場」
と表すには

言葉がぜんぜん
足りない気がしていた。

心が
毎日毎日
動かされる場所で

こんなに毎日
心が動く場所を

私は他に知らない。

だから
そんな

自分とつながる
人とつながる

かけがえのない
大切な
出逢いの場所を

「生きたい」「伸びたい」

という生命いっぱいの声を
広げていける場所に
していきたいという
思いで

毎日
目の前にいる人たちと
精一杯向き合ってきた。

どんな出逢いも
今ここにしかない出逢い。

私という人間と
出逢ってくれて
ありがとうと

心から思う。

この二つの
素晴らしい詩を読んで

今の自分を
ここまで連れてきてくれた

色んな場所で出逢ってきた
人達のことを思い出して

ありがとうが
溢れてきた。