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アートの可能性

子どもたちと
日々を過ごしている中で、

アートの力って
表現の力って
すごいなぁと

何度も何度も感じてきました。

アートの力に
何度も何度も救われてきました。

そのアートのもつ可能性を
もっと知りたくて、探りたくて
ここ数年、探究を続けています。

イノベーションとは

その中で
「対話型鑑賞」について学ぶ機会があり、

STEAM教育がなぜ重要だと言われているのか、
科学とアートがどうつながるのか

などのお話を聞きました。

その中で出てきた言葉
“イノベーション”。

私は今までイノベーションって
0→1
を作り出すことと勝手にイメージしていて、

そう言った風に受け取られていることが多いと
お話の中でも言われていました。

でも、イノベーションの本当の意味は

あるものとあるものを掛け合わせて
新しい価値を生み出すこと。

河原あずささんという方のvoicyで
イノベーションのお話が
わかりやすく説明されていて
ああ!これだ!と
改めて、イノベーションの意味を再認識しました。

この中で河原あずささんが、

「新結合=イノベーション

違うジャンルのものが結合して
新しい関係性が生まれる→

今まで世の中に存在しなかった
新しい価値が生まれる

非連続性の中で突然生まれる

だから、
自分の中で重要なキーワードを意識していくことが
すごく大きな意味を持つ

まるでつながりの大喜利」

と、わかりやすくて面白い表現をされていて、

イノベーションって、
点と点が線で繋がっていく感覚なのかな、
という気がしました。

アーティストマインドを育てる

対話型鑑賞のお話の中で
イノベーションを起こすには
アート思考が必要ではないかと
言われていました。

対話型鑑賞は、
一つのアート作品を対話しながら
多角的な視点で鑑賞するというものです。

それが、
一つの物事を多角的な視点でとらえる練習
になるといわれています。

よく美術館で、キュレーターが
ファシリテーターになって
対話型鑑賞が行われていたりするようですが、

教育現場では、一つの作品を
歴史的、文化的、科学的、
いろんな視点から見て解釈する、

などの授業展開もあるようです。


多様な視点をもって物事を観察して捉え、
自分なりの考えを持つ
ということがアート思考の一つで、

イノベーションを生み出すには
アーティストとしてのスキルというより

アート思考、アーティストマインド
を育てることが必要だ
と言われていました。

また、『art works for teachers』という
podcast番組を聴いていて、
この話と重なったことがありました。

この回では
ニューヨークタイムズでも話題になった本
『Your Brain on Art』が
紹介されていました。

この本は、アーティストと科学者2人の共著で、
神経科学とアートについて書かれている本です。

このpodcastでは著者の2人が
アートと教育とのつながりについても話されていて
とても興味深い内容でした。
(英語なのでなんとなくしか聞き取れていませんが…)

著者でアーティストの方が、
科学者の方と本を書いていく中で

Sientists are super curious people
same as artists.

という気づきがあったそうです。

アートも

curiousity to ask questions

がすごく大切だと
何度も話されていました。

この話がSTEAM教育の話とつながって、

科学でもアートでも、
“好奇心”や“問いをもつこと”が大切なのだ
と感じました。

アートの可能性

上記のpodcastの中でも話されていますが、
アートは心にも体にも脳にも良いとされていることが科学的にもわかっています。

だからこそ、

教育
福祉
就労支援
医療
療育
ビジネス
チームビルディング
心のケア

など、いろんな分野で活用されています。

私はなんのアーティストでもありませんが、

自分が幼い頃から、
音楽や絵や工作が大好きだったこと。
話すことやコミュニケーションが苦手でも、
表現することが楽しかったこと。

小学校で働いてきて、
図画工作の授業で見る
子どもたちの全身から湧き出る
ワクワク、うきうき、チャレンジする姿。
そして人とつながっていく姿。

アートセラピーを学んで実感した、
大人が自分を表現することで得られる
自己理解、癒し、発散。

研修で出会う
幼児保育、図工美術に関わる方たちの
アートを通してみる子どもたちへの
あたたかい眼差し。
幼保小中高校生、
みんなの自然体で生き生きした表情。

いろんな経験を通して
自分自身が体感してきた

豊かで 
あたたかくて 
力強い
アートの無限の可能性に

今とても希望を感じています。


もっと教育現場にも
アートの視点が活かせないだろうかと

様々な場でのアートを

みて、きいて、しって、
体験、体感を通して

心と身体、全身で
感じながら
味わいながら

可能性を探っています。

上手下手じゃない
答えがない
まちがいもない
良いも悪いもない

ただただ
思う存分自分を表現できる
アートは
とにかく
楽しい!



アートを通して
自分を表現することは

何気ない日常を豊かに映し出す
心の眼を育むことに

繋がるのではないかと
感じています。