記憶の中に、ちゃんと生きている
昔
Aさんが
もう亡くなっている
親の気持ちは分からないから
どうしようもないと
諦めていました
でも、ジリジリとする怒りが
収まらなくて
心理セッションを受けてくれたことがあります
Aさんにとって 親は
弱く、厳しく、いつ怒るか分からなくて
守ってもくれないし、
いつかは去ってしまうという
そんな気持ちを抱いていました
私は、その頃心理セッションを始めた頃で
どうしたらいいのか分からない事だらけだったのですが
Aさんの気持ちと一緒にいってみようと思っていたことを覚えています
Aさんは、声を絞り出すようにお話をしていたのですが
徐々に変化していって
親御さんが、無口で暗いイメージだったのが
笑顔で ピンクの服を着た人になっていったのです。
そうしたら
その親御さんの言葉が
Aさんから出てきたのです。
「Aが大事だよ。大好きだよ。」
という言葉でした。
Aさんは、親御さんと暫くお話をしていたのですが
(エンプティチェアーという手法です)
私は、その時に、確信しました。
人は、親や大事な人からの言葉や愛を確かに受け取っている。
ただ、その後に、
自分の人生のストーリーに沿って
嫌いとか、悲しいとか、愛されないというフィルターを通した時に
違う言葉に変換されて記憶に残ると。
それから、時々
このセッションのことを思い出して
上手くいかないなあっていう時には
特に勇気をもらっています。
人の気持ちは、複雑です。
口では、厳しいことを言っていても
心では、愛に溢れている人もいます。
人は、その気持ちをそのまま受け取っていて
自分のフィルターで変換して
嫌いだとか、憎んでやるとか、捨てられたとか、捨ててやるとか
自分が感じたことなのに
相手がそう言っているかのような錯覚をしながら
過ごしているなんじゃないかと思うのです。
自分のフィルターを外す
これは、囚われを外す、ブロックを外すという事かもしれませんが
怖れずに言うなら
あなたのそのフィルターを外して
本当にその人の言いたいことを
思い出すことが
あなたのこれからの人生を
変えるヒントだと思うのです。
何歳でも、生き直すことは出来ます。
あなたが、それを望むなら、
叶えられないはずはないのです。