フォーラムエイトの死 - 2023/12/31
2023年も終わる。
元日に衝動的に新宿へルンバを買いに行くという出来事から始まった2023年。
結論、2023年はわりといい年だった。
人生が良い方向に向かった。
2023年で一番よかったことは、
会社内で異動をしたことにより職種がかわって、仕事が苦痛ではなくなったこと。これが一番のハイライトだ。
人に物を購入するように勧めて、その売り上げにノルマが課されているような仕事はもう金輪際したくない。気が狂いそうになるからもうしない。
他にあった2023年のよかったことといえば、歯列矯正のために歯の治療を開始してもらったことだろうか。
歯列矯正をずっとしたかったので、一つ進歩したと言えるだろう。
来年1月から早速矯正開始。矯正料金の100万円も一括で払い終えた。
マウスピース矯正だから、食べたいものを好きな時に食べられなくなる。
私の人生の楽しみの大部分を失い、自由の翼をもがれるような気持ちだ。
でも、たった2〜3年耐えればいいだけの話だ。
3年なんてあっという間だろう。
私の人生には中身がなにも詰まってないから、余計に早く感じるはずだ。
それ以外に特筆すべきことは何もない2023年だった。なんの意味もない時間。
しかし、人生に意味などない。意味を持たせようとすると苦しくなる。
地面を這うアリがただ生きているように、私も生きているだけだと思えばいい。
人間にだけ「生きる意味」があるはずなんて思う方が思い上がってるんだ、きっと。
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マイたまごっちというスマホゲームがある。
最近ダウンロードした。
たまごっちをスマホでできるという内容のゲームだが、いまいちシステムがよくわかっていない。
ゲームを始めると、自動的にこいつがあてがわれた。かわいいね。
笑うとチャームポイントの大きな目がなくなって絶妙にかわいくない。
私も笑うとすげーブスになるからいっしょだね。
うんちをするのに腹を押してやらないといけない。
この生物のことはよくわからないが、便座に座れる歳ならば自力でうんちを出してくれよ。
それはともあれ、ミニゲーム集が気に入っている。
玉を弾いてブロックを消すゲーム、同じ数字を揃えて数字を大きくするゲーム、同じ絵柄を3つ揃えて消すパズルゲームなど、インターネット広告でよく見るゲームができる。
ああいうのってアプリをダウンロードするほどではないけどちょっとやりたくなる時もあるからちょうどいい。
もはやたまごっちの育成などどうでもいい。ミニゲームをたくさんやらせてほしい。
できれば、線を書いて蜂の脅威から犬を守るゲームも追加してくれ。お願いします。
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某駅の出口の目の前にある大きな交差点の電柱にA4サイズの白い貼り紙があった。
内容を見ると英語の貼り紙で、美術館の展示品のそばにあるキャプション風の体裁をしていた。
うろ覚えだけど下記のような感じ。
この貼り紙を見ることによって、
交差点や信号待ちをする人全体があたかも美術作品かのように見えてくるというカラクリ?だろうか。
どうでもいいけど写真を撮っておけばよかったかなと少し後悔している。
私は過去を振り返って自らの行いを後悔したりすることはあんまりないので、
これが2023年で一番後悔してることになるかもしれない。もはやいい人生なのかもな。
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渋谷に「フォーラムエイト」という貸し会議室がかつてあった。道玄坂にある大きなビルだ。
私が大阪にいたころ、新卒で入社した会社の新卒研修のためにわざわざフォーラムエイトに行ったことを覚えている。
新卒みんなで、大阪から東京へ移動することはわりと楽しい思い出になった。
新卒から時が経って5年後、私は成り行きで東京に住まいを移した。
通勤のために毎日渋谷駅で降りて、フォーラムエイトを横目に見ながら歩いて会社へ向かうたびに、新卒の時のことをじんわり思い出していた。
フォーラムエイトが入っているビルの全ての窓には白いテープ?で×印の補強がされていて異様な雰囲気だった。
ありもしない戦時中の記憶を呼び起こすようなビルの外観を眺めながら通勤するのは結構好きだった。
しかし、そんなフォーラムエイトがいつのまにか閉鎖になり、あっという間に建物が解体されていった。
閉鎖からほぼ1年経過して、建物はほぼなくなった。
フォーラムエイトの死に、一抹の寂しさを感じながら通勤している。
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2023年の誕生日で29歳になった。
29歳になっても、体の具合が悪くなった時にいったい何科にかかればいいのかよくわかってなないし、
爆音を鳴らすバイクに乗る人はなぜ爆音を鳴らしたがるのかもよくわからない。これに関してはググってもよくわからなかった。
2024年も何もなくやり過ごして、無事30歳を迎えられますように。
さようなら。