海ごみの漂着状況を診断するシステム
私はライターのお仕事で、ドローン・エアモビリティ案件の取材・執筆を多く担当させていただいています。
その流れで、気になるプロジェクトがあるので(備忘目的もかねて)、「Debris Watchers」というチームについてご紹介します。
Debris Watchersは、衛星データ、ドローンを使った上空からのデータ、そしてIoT機器を使った地上の定点観測データを組み合わせて、海洋ごみ、特に漂着ごみの分布や種別情報を診断するシステムを構築しようと頑張っておられる産学が連携したチームです。
チーム構成員は、6企業2大学。
・株式会社天の技 工藤 裕氏(https://amanogi.space/):プロジェクトリーダー
・長崎大学 山本 郁夫氏(http://www.nagasaki-u.ac.jp/):サブリーダー
・株式会社 自律制御システム研究所 井上 翔介氏(https://www.acsl.co.jp/)
・株式会社Ridge-i(https://ridge-i.com/)横山 慶一氏
・琉球大学 姜 東植氏(https://www.u-ryukyu.ac.jp/)
・株式会社ドローンクリエイト 松本 亨氏(https://drone-cr.com/)
・ノウ株式会社 深津 康幸氏(https://know-corp.jp/)
そして、DRONE FUND 千葉 功太郎氏(https://dronefund.vc/)。
私は、日本初のドローン専業上場企業である自律制御システムさんや、ドローン・エアモビリティに特化した(←世界的にも珍しい)投資ファンドDRONE FUNDさんの情報を追うなかで、この動きを知ったのですが、
別件のテック系の取材では、Ridge-iさんがゴミの種別をAIでできるシステムを構築されていることを知っていましたし、
天の技さんは、モーリシャスでの重油大量流出事故を衛星データを活用して解析されたというニュースを見たこともあり、
さまざまな領域の有力者たちが集ったプロジェクトだなという印象です。
漂着ごみの分析や予測を行うことで、効率的に回収できる仕組みを構築したり、新たなビジネスの構築を目指すとのことで注目しています。
Debris Watchersは、日本財団、JASTO、リバネスが主催する「プロジェクト・イッカク」の採択チームの1つのようです。
↓プロジェクト・イッカクのプロジェクト概要。
いま、海ごみって、自分たちが出したわけでもないのに、地域の方々がボランティアで回収したり、自治体が苦しい税収の中から処理費用を負担したりしていて、ごみを回収しても誰も得しないような仕組みになっています。
個人的には、海ごみ回収ツーリズムが、一部には絶対流行ると思う。
旅行・観光や特産品のお取り寄せでお世話になっている土地に行って、ごみ拾いもしつつ、リアルのその土地を満喫するって、気持ちいいですよね、きっと。
Debris Watchersは、7月には長崎県対馬市で実証を行ったようですね。
対馬といえば、肉厚ジューシーな椎茸「どんこ」の名産。
ああ、対馬のどんこが食べたくなってきた!塩焼きにするだけで最高に美味しい・・。
海ごみ×テクノロジーの試みが注目されることで、間接的にでも地元への経済的還元に繋がることを、個人的にはとても期待していますし、自分としても何か仕掛けられたらという思いです。
海ごみ問題をテクノロジーで解決していこうとする志は、銚子も同じ!五島にもそんな機運が高まっている模様!?
遠方ばかりで行くのが大変ですが(笑)
志をともにする地域同士が、何か繋がっていくと楽しいなあと思う、今日この頃です。
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