摘み菜七草を食す会 ~平谷けい子先生と過ごす温かなひととき~
2025年1月5日(日)
穏やかな暖かさが感じられる中、「摘み菜を伝える会」が開催されました。今年も摘み菜料理研究家の平谷けい子先生をお迎えし、「摘み菜七草を食す会」と題して、春の七草を通じて自然の恵みや日本の伝統に触れる特別な一日を過ごしました。
会場となった法楽寺横門周辺は、田辺大根発祥の地として知られる場所。その近くの畑では、参加者が実際に七草を探しながら摘み菜を楽しみました。セリやナズナだけでなく、仏の座(キュウリグサ・タビラコ・オオバコ)などの七草を間近で観察する機会に恵まれました。「現在言われているシソ科の仏の座は、仏様には少し座りにくそうですね」といったユーモアを交えたお話に、場も和やかな空気に包まれました。
平谷先生からは、安心・安全に摘み菜を楽しむための知識や、「毒草と食べられる草を見分ける力」の大切さについて教わりました。普段は雑草と思いがちな植物が、実は食べられるものだったりする驚きに、参加者からは感嘆の声が上がりました。
摘み取った七草を炊き上げた白がゆに入れ、参加者みんなでいただいた時間は格別でした。また、「伊勢七草たたき」のお囃子と共に歌われた「七草なずな」の歌声
が、心地よいリズムを添え、会の雰囲気をより一層盛り上げてくれました。
フェイスブックページでは動画でもご紹介しています*
https://fb.watch/xqLpkq1Cl6/
普段は気に留めない植物がもたらす自然の恵みを感じられるこのイベントは、単なる食事以上の学びと発見に満ちていました。「毒と食の見分けをつける力を持つことが何よりも大切です」と語られた平谷先生の言葉は、摘みなを学ぶ私達にとって本当に大事なことだと思います。
自然とともに過ごすゆったりとした時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれる貴重なものでした。伝統的な文化に触れ、植物と向き合う楽しさを学ぶことができた「摘み菜七草を食す会」。来年もまた、皆様と集う素敵な会になればと思っております。
フラワーアンドグリーンプランニング 周防比呂美