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令和の錬金術

(藤原)

商習慣上のリベート

休日。なんばで観劇までに時間があったので、家電量販店に入った。
店内に人が少なかったこともあり、店内を歩いていたら店員さんに話しかけられた。話を聞くとインターネット回線の営業の方で、赤い生地に白地で◯mobileと書かれていた服を着ていた。
いわゆるセールストークなので、断ろうと思ったが、開場まで時間を少し持て余していたので、話に乗ってあげた。
色々と話を聞いて試算までしてもらった。が、結局は自宅のネットも携帯も変える気は全く無かったので、途中から身の上話含めて話半分に会話をしていたら、急にとても参考になった話を教えてもらった。

一般的に、インターネット回線を契約したり契約変更したりすると「○○円キャッシュバック」と言われるお金がもらえる。時期によって金額が変わるらしいが、基本的にこのようなキャンペーンは常に行われている。自宅のネット回線の変更だと工事費が発生したりするが、基本的には切り替える業者が全額持ってくれる。
なので、月額の値段は変わらなくても、キャッシュバック分お得になりますよ。という話がネット回線業界の宣伝の最近の主流とのこと。

「私は、これを知っているので、定期的にネット回線を切り替えて、キャッシュバックを常にもらっています。かれこれ10回線くらいは契約したことがあります。まめな人にはオススメですよ。」とその店員さん。

彼が言うに、暗黙のルールで半年は契約しないといけないらしいが、それでもネット費用は月4000円くらい×6ヶ月+手数料 5000円=大体30000円弱。これにキャッシュバックが毎回30000円くらいつく+時期によるがおまけで30000万円の商品券がついたりする。
ということは自宅のネット代は無料に加え、半年で差し引き30000円儲かる計算になる。

なんと、令和の錬金術だな。

彼の横にいたS○ftbankモバイルの服を着たその店員さんも、仕事のトークにも使えるので、積極的に半年毎に契約を変えているそうな。
すごいねぇ。面倒なので今はやらないけど。お金に困ったらやろう。

1つのモノに対して複数の見方がある話

お芝居を見るときに、あまり深いことを考える能力がない。

そのため、見終わった後に「私はこう思うな」と思っても、作者に「実はそういう見方と、わかる人にはこういう見方があるんだよ」などと、2つ(またはそれ以上)の意図が見る人によって受け取れるように考えた上で作ったんだと言われることがある。
「ふーん…」としか言いようがない。ごめんよ。
例えば、ゲームに詳しかったとして、そのゲームをモチーフにしていた作品を見たときに「あぁこれはあのキャラクターを模しているんだな。芸が細かいな。他に誰がわかるねん」と思う発見をしたら確かに嬉しい・楽しいけど、逆にそういうときに限って「これって知らない人はどう見えるのかな」と勝手に不安になって思考がそちらに向かってしまう時がある。
そんなことは芝居中に考えてもどうしようもないので、すぐに考えないようにしてるが。

先日、30分の短編の一人芝居をほぼ連続で6本見る期会があった。
うち2本はお目当てだったので、すごく面白く、あっという間に30分が経った。
残り4本のうち1本は出演する人を知っていたが、残り3本はほぼ何も知らない状況だったので、観ている間、非常に脳みそを使った。
話を常に追っていかないといけないし、集中して追うと疲れるし、ちょっと思考を違うところにしてしまうと急に話がわからなくなってしまう。
3本目で急に疲れがピークになって睡魔に襲われたが、「極力要らないことは考えない。」「まっすぐ受け取るんだ。」という強い意志を持って臨んだ。
30分だよね、、、長くない??と思う作品も何本かあったけど、別に(M-1みたいに)厳格にルールとして決まってて強制終了されることはないだろうから、多少は前後あったはず。
というか別にそんなに長くなるような要素なかったから、おそらく体感長く感じただけだと思う。とりあえず6本観切った自分を少し褒めてあげたい。

毎作品とも最後の方でやっと作品の意図を掴むことができて、ああ、ならば最初からもう一度見直したいなと思ったり、かといってもう一回観る気力もないなぁと思ったり。
3本終わって、次の3本までの間、隣の女性は爆睡していた。起こさないように私はそっと出てリフレッシュして、起こさないように戻ってきたが、すごくその気持ちわかるよ、と思った。
全部集中して6本観た上で、考察できる人はすごいなぁと。作品自体は全て面白かったんですけどね。

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