空気を換えることと怒りのマネージメント
職長の提案を受けて、職場異動を志願し、新たな職場へ異動しました。
理由は二つ。
1.自分の知らない技術がある職場じゃないか?
何か私の技術が足りないのなら、それを学ぼう。
2.この職場の環境に何か足りないものがるんじゃないか?
私はこの職場の生産計画を担当していました。
複数の職場の管理をしていましたが、この職場だけどうしてもコントロールできない。
そこには何か大きな問題があるんじゃない?って思っての異動でした。
私は、期限付き(最長6か月)の異動です。
期間が過ぎれば元の職場へ戻ります。
なので、その間に課題解決の糸口と、ある程度の技能的知識を身に着ける必要があります。
8稼働日ほどいましたが、もうすでに答えは見つけました。
1.技術力
効率的に生産するノウハウだけの問題で、技術力は正直、調べればわかるレベル。社会人経験さえあれば、マネージメント力のあるそれなりの人がリーダーになれば、一時的に苦労しても、問題なくこなせるくらい、膨大なノウハウはありません。
なので、言い方を変えれば「誰でもできる」仕事です。
2.この職場の問題点。
いつまでたっても60過ぎた「過去のリーダー」が、現リーダーを差し置いて指示を出しています。
しかもその「役職を離れたリーダー」が、過去の部下の失敗をいつまでも根に持ってて、それを持ち出してくるから、職場の雰囲気は最悪。
お客様の納期を基にして組んだ計画も無視して勝手に変更しています。
それもわざわざ、「怒号を上げて」自分の力でねじ伏せようとしている。
これが空気を悪くしており、生産性を著しく悪化させていました。
私、これを見て思いました。
元凶は「役職を離れた元リーダー」にある、と。
いつまでも自分の思い通りにならないと気が済まない。
これじゃ会社の新陳代謝が進まない。
そういう人に限って「会社のため」とか平気で言ってるんですよね。
短期的視野なら、「会社のため」でしょう。
でも長期的視野に立ってみると、この「役職を離れた元リーダー」は会社にとっては、ただの毒なんですよね。
私はこの状況を見て、非常に不快感を覚えました。
「役職を離れた元リーダー」は「リーダー」ではないんだから。
「リーダー」がミスをしたところで、「役職を離れた元リーダー」には関係ない話なんです。組織的には。
でも、わざわざ人を貶める言葉を駆使して自分の思い通りにする。
…かわいそうな人だな、って思いました。
自分の価値観でしかモノを見れない。
そうすることで、どんどん信頼を失うことに気づいていない。
多分「役職を離れた元リーダー」は信頼を得ている、と勘違いしてるんですよね。
実際問題として、あまり耳にしたくはないものの、「役職を離れた元リーダー」の評価は、日々下がっており、嫌われ者の代表格になりつつあります。
年配の元リーダーになると、過去のプライドが捨てられないんでしょう。
でもそれが自分の成長を食い止め、むしろ退化していってることに全く気付いていない。
本当に残念な人です。
正直、この「役職を離れた元リーダー」には、私は不快感と怒りしかありません。
じゃあどう対処しましょうか?
とりあえず、必要以上に話さない選択を取っています。
負の感情を感じたくないですからね。
で、陰口はなるべく封印してます。
(封印しきれないほど困った人ではあるけど)
その代わり、現リーダーを立てて、彼の指示に従うことを中心にしていますし、現リーダーが困ってるときは一緒に方法を考えます。
そうして、まず現場の一体感(「役職を離れた元リーダー」は除く)を作り上げることにしました。
空気さえ変われば、明るい雰囲気の中、いい仕事ができます。
まずはそこをターゲットにしてます。
現リーダー、若手を中心に来年の新年会を兼ねて、飲み会をします。
スナック、ガールズバーなど連れまわして、ストレス発散をしてもらおうと。
私は思いました。
これまで所属していた若手は、この「役職を離れた元リーダー」に相当苦しめられてます。
この、怒りにも似た不快感をまずは払拭すること。
そこから先は、あまり気は進まないですけど、この「役職を離れた元リーダー」と私が口論してでもやり方を変えます。
でも、彼らは苦しんできました。
私もその一端を感じました。
彼らは言い返せない雰囲気を作り上げられているので、歯向かうことはできません。
ならば私は、あえて悪役を演じることにしました。
もちろん、この状況は経営陣に報告し、対処を検討してもらいます。
…幸いなことに経営陣は私を慕って下さっており、多少の協力はえられそうなので。
そもそも、悪口、陰口なんて自分にとってはデメリットはあってもメリットなんてないと私は思ってます。
人の中には「いいところ」は絶対あるし、そこをわざわざ見過ごすなんて、それこそもったいないと思います。
悪口、陰口を言う時って、「いいところ」は絶対見てないですもんね。
そもそも探しもしないし。
その状態は即ち、自分自身もまた、そのレベルまで落ち込んでいるのと一緒だと私は思います。
いいところは容赦なくパクッていけばいいと思います。
でも「これは良くないんだな」って学ぶことも大事だと思ってて。
そこは心に秘めて、自分が次にリーダーになるときに生かしてほしいともっています。
ここからの立ち回りで、会社の将来が決まるかもしれません。
自分を冷静さを忘れることなく、「役職を離れた元リーダー」の弱点を反面教師として、生かしていくことを考えます。
幸いなことに、私は若い子たちにいい刺激をもらっているので、自分を奮い立たせることはできると思います。
私みたいな人間を真似してほしいとは思いませんけど、私がすることで少しでも彼らの未来が明るく、楽しくなることを願って、明日からも挑み続けます。