目覚め
DAY.2
わたしの生まれた家族は4人。
病気がちであった父と兄
そして母
死産した姉がいた
思春期の頃
強制的に男女が分けられる環境に違和感を感じていたので
女子校ではなく
共学校へ進学
自分の周りには
男も女も
ごく自然にいるという環境
そんな中で
わたしは
見た目
仕草
学力
年齢より大人びてみられることが
多かった
派手ではないけれど
ひそかに注目され
好意を寄せられることも多かったかもしれない
中学の頃は
片想いを
長らく続けていた
対象は男の子
そんななかで
女の子から
好意を寄せられることも
たびたびあった
中学生の時の好きって
ファン✨みたいな憧れの感情も多い気がするし
手紙を渡されたり
手を握られたり
そういったことを
特に不自然なこととは
感じていなかった
初めて付き合った人は男性
ひとりで通学
どこにも属さないような
一匹狼的な雰囲気に惹かれ
偶然を装って
登校を一緒にする
というところから
始まった
恋愛として
女性があがってきたのは
19歳くらい?
新しくできた
レストランビルで
バイトしていた時
マルちゃんに出会った
身体性は女性
ショートカットで少しハスキーボイス
話し方も少年ぽく少し荒い
(性自認は男だったのかもしれない)
バイト内に
付き合ってると噂の彼女がいた
わたしは
同時期によくシストに入る
ふたりのことを
半ば公認のような感じで
見守る仲間の一人だった
その彼女は
丸みのある豊満なスタイルと
愛くるしい童顔
仕草も小悪魔な雰囲気の子で
スレンダーで大人びた顔つきのわたしとは
かけ離れているタイプだと思っていたけど
マルちゃんが
ある時言った
私のことが好みだと。
できたら付き合いたいって。
その時
ぜんっぜん
嫌じゃなかった!
他に忘れられない人がいたので
付き合うまではいかなかったけれど
それなりの
軽めのスキンシップ
すっと受け入れられるほど
性別に固執してない自分を
確認したのはその時
だったと思う
そのバイト先の仲間内は
男女の恋愛関係もあれば
女性同士のスキンシップも
あたりまえにあって
わりと盛んで
今思えば
なんだか
ごちゃごちゃしてたように思う笑
そんな目覚め👀
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