かぞくの「いま」に寄り添う家具のある暮らし。【暮らしのBATON #08】
【暮らしのBATON】は、フクヤ建設 広報課 石川が、住まい手を訪ね、みなさまの暮らしを通して BATON DESIGN WORKSの家づくりをお伝えするコラムです。
今回は、施工事例にも掲載されている「いの町の家」濱﨑様宅を、訪ねました。
おおらかに流れる仁淀川のそばで、4才のお子様と、黒猫のぺぺちゃんと共に暮らす、濱﨑様ご夫婦。
新築の計画と同時進行でコモン家具さんへ依頼をした、オーダーメイドのダイニングテーブルのお話を中心に、インテリア好きのご主人のセンスで彩られた素敵な住まいから、家具えらびのヒントをお届けします。
心つかまれる家具との、出会い。
「家具や、インテリアが好きなんです」
そう話すご主人が、惚れ込んで購入したのが無垢材を主としたオーダー家具を制作する、コモン家具さんのダイニングテーブル。
当社の旧展示場「BATONHOUSE」で見かけて心を掴まれ、すぐに店舗へ足を運んだという。
そして、家具のデザインはもちろん、オーナーの岡部さんご夫婦の人柄に惹かれ、オーダーを決意したのだとか。
新築の計画と、同時進行でオーダーの依頼をかけ、新居の完成と共に納品された。
「寄り添うデザイン」が心地いい。
オーダーを依頼するまでは、丸や四角のダイニングテーブルを想定していたという濱﨑さんご夫婦。しかし、コモン家具さんが、要望や間取りなどを考慮し、提案してくれたのは、半円だった。
片方は、窓際の造作カウンターに下部でボルト固定され、脚は一本。とても斬新なデザインに、はじめは驚いたという。
しかし、そのデザインには、かっこよさだけでなく、掃除やメンテンスのしやすさなど、子育て中であるご夫婦の“暮らしやすさ”への配慮が感じられ、すんなりと受け入れることができたという。
そして「これがいい!」と、ほとんど提案のままに制作を依頼した。
今の住まいでの生活がはじまって、3年が経つ。
キッチンからダイニングへの動線上の配置にもかかわらず、半円の、角のない形は圧迫感もなく快適に行き来ができるのがとても心地いいという。
また、脚が一本しかないおかげで掃除も簡単。来客時には椅子も自由に配置ができる機能性もある。使うほどに「コモン家具さんにお願いしてよかった」と、心底感じる日々だという。
おおらかな家具の生む、暮らし。
気になる傷や汚れについて尋ねると、
「小さな傷はいくつかあるんですが、全く気になりませんね。味わいだと思っています」と、話してくれた。
作家ものの器が好きで、自分でもつくることもあるという多趣味なご主人。
手づくりの器は、裏面がざらざらとしているため、引きずってしまうと傷がついてしまうこともあるという。
また、年に数回「表面が乾燥してきたかな?」と感じるタイミングで蜜蝋ワックスを塗り込むメンテナンスは、とても手軽で、負担なく続けられているのだとか。この日も、メンテナンス直後ということで、しっとりと美しい魅力を放っていた。
取材中、お絵かきをしながら待ってくれていた4歳のあさちゃん。
絵の具をおてていっぱいに塗ってはしゃぐ姿を、ご夫婦は終始やさしい眼差しで見守っていた。
「部屋はそのひとのすべてをあらわす」
まさにその言葉通りに、おおらかな家具の寄り添う暮らしは、おおらかでやさしさに満ちていた。
濱﨑様邸
ご家族構成|家族3人、猫1匹
施工年|2020年10月
延床面積|29.46坪
構造|木造二階建て