分福

東北で吃音者の居場所作りしているマン

分福

東北で吃音者の居場所作りしているマン

最近の記事

【吃音】吃音の何が問題か。私が考える吃音問題について①(自助団体編)

吃音を取り巻く様々な問題を総称して私は吃音問題と呼んでいます。 医者でも研究者でもないタダの一人の当事者から見ても吃音症は取り巻く問題が複雑怪奇であり、その解決は一筋縄では行きません。 では、何が問題なのでしょうか?一緒に考えていきましょう。 ①吃音が障害であるか否かの論争について 吃音者の自助団体の歴史は古く1960年代には発足していたと聞いています。歴史ある自助団体である。これがどのようなことかと言うと、障害者差別に苦しんだ時代を経験されている方も多く在籍されているとい

    • 【吃音】精神科の診断書が手元にあるのに万が一精神保健福祉手帳が取れないと行政に言われた時の対処方法について

      2022年6月20日に現金5,500円を握りしめて仙台弁護士会に「吃音」に関する相談に行った時の話を記録として残します。何かの参考になれば幸いです。 まず結論として、吃音の診断書があるのにも関わらず精神の手帳が取れないと審査で弾かれることがあれば行政を訴訟することが可能である可能性が高いとのことです。なので、せっかく診断書の取得までこぎ着けたのに手帳が取れないという状況に陥った際はまずは弁護士に相談をして下さい。 2016年の仙台の裁判で吃音で身体の手帳を取るのは難しいと

      • 一次障害の吃音と二次障害の社交不安障害について。支援者が早期に介入することで二次障害は予防できるという話。

        私の経験を「一次障害の吃音と二次障害の精神疾患」というテーマに沿ってお話させて頂きます。まず、吃音症状を自認した時期についてですが、私の場合は実は症状を自覚した時期は遅く、中学2年生の時となります。 それまでも、もしかすると無自覚なだけで吃音症状は生じていたのかも知れませんが、少なくとも発話の流暢性で困る、発話の流暢性が問題で生活に支障をきたすということはそれまではありませんでした。 吃音は自覚と共に私の困り感となって行きます。そのプロセスとして、友人から「話し方がおかし

        • オンライン吃音Bar(リモート飲み会)をやってみて気付いたこと

          先日、「オンライン吃音Bar」という名の下、主に吃音症を持つ方々を参加対象に初の「リモート飲み会」を開催しました。実際にやってみて気付いたことをメリット・デメリット合わせて思い付く事をまとめてみました。 また、このリモート飲み会が「オンライン当事者会」という側面も持ち合わせていた点、どちらも共に初の試みであったという点、筆者も吃音症の当事者であるため当事者有利なバイアスが掛かっているという点などを前提として踏まえて上で文章を読んで頂けると幸いでございます。 ●今回の気付

        • 【吃音】吃音の何が問題か。私が考える吃音問題について①(自助団体編)

        • 【吃音】精神科の診断書が手元にあるのに万が一精神保健福祉手帳が取れないと行政に言われた時の対処方法について

        • 一次障害の吃音と二次障害の社交不安障害について。支援者が早期に介入することで二次障害は予防できるという話。

        • オンライン吃音Bar(リモート飲み会)をやってみて気付いたこと

          吃音で精神障害者手帳が取れるという話

          はじめまして。分福と申します。分福茶釜の分福にインスピレーションを得て、私のこれまでの経験を共有する事で、同じ悩みを持つ方にとって少しでも知識の共有が出来ればなと思いこの名前をHNと致しました。 私は吃音に関わる医療従事者でもなければ、研究者でも福祉畑の人間でも言葉の教室の人間でもありません。ただの当事者の1人です。今回このnoteに書き綴る内容は私が体験した体験談になります。ですので、もし内容に明らかな誤りがあれば是非ともご指摘下さい。吃音症の知識を必要としている人間に正

          吃音で精神障害者手帳が取れるという話